Music:  End of the World
邪馬台国・甘木朝倉説を行く 2001.5.12-13 歴史倶楽部第51回例会







	4月始め頃、福岡市で雑誌「季刊邪馬台国」を発行している梓書院の営業・田村さんからmailが来て、今度甘木で安本美典先生の講演会が
	あるから来ませんか? というお誘いを受けた。
	復元なった「平塚川添遺跡」もオープンするし、併せて甘木の「邪馬台国祭り」もその平塚川添遺跡で開催されるというので、歴史倶楽部の
	飲み会で話したら、何人かが「行こう、行こう」と賛同してくれたので、我が故郷ではあるが有志数人と時ならぬ里帰りをする事になった。
	今回の参加者は、服部さん、栗本さん、河原さん、西本さん、それに私の5人である。









福岡空港からバスで甘木まで約1時間。迎えのマイクロバスで運んで貰った。安本博士の講演まで時間があるので、オープンした弥生ムラを見学した。



平塚川添遺跡オープン




	●甘木市の「平塚川添遺跡」歴史公園オープン 【asahi.com】

	弥生時代の多重環濠(かんごう)集落跡である福岡県甘木市の国史跡「平塚川添遺跡」が歴史公園に整備され、12日に開園する。
	濠(ほり)に水を入れて当時の「水郷」を再現しようとしており、全国でも初めての試みという。
	発掘調査で花粉や葉が見つかったクスノキやハンノキ、コナラなどを植えて、「古代の森」づくりもめざす。同遺跡は、祭殿のある中央
	の大集落の周りに、装飾品や木製品をつくる工房や倉庫などの役割を持った小集落があったとされる。体験学習館では古代の技も
	体験できる。入場無料。
	(5/12) 

 

 

 


	環濠に水が張ってある遺跡というのは珍しい。しかも、水生動物や植物を放してあるというから驚きだ。弥生時代が復活したのかと
	思えるような雰囲気はそのせいかもしれない。(上の新聞には全国初の試みとある。)
	埋め戻して永久に保存するというのも一つのやり方かもしれないが、ここの遺跡のように、出土した跡をそっくりそのまま復元したほうが、
	古代人達もうれしいのではなかろうか。

 

 



 



 

ネズミ返しは出土したそのままが使われている。これからここが穀物倉庫だった事がわかる。

 

上のソリも出土したものだろうか? 祭りに合わせて作ったものではないか。聞き忘れた。

 


	4棟並んで出土した大型倉庫群のうち2軒が復元してあり、2軒は柱だけその位置に立っている。
	最近の縄文・弥生遺跡の建物復元はどうも現代っぽい。ほんとにこんな仕掛けで弥生時代にたっていたのかな、と常々思っていたが、
	先日鳥取の青谷上寺地遺跡から窓枠が出土して、弥生の技術も結構なもんだったのかもしれないと思うようになった。

 

 

 

 

 




	ここは全国でも珍しい、と言うかここしかない、6重の環濠を持った弥生遺跡である。しかも、工業団地になってしまった部分も含めると
	吉野ヶ里より大きい遺跡ではないかと言われている。(福岡県教育庁文化課、柳田康雄文化財保護室長)
	このHPでも紹介している、静岡県の伊場遺跡が3重の環濠を持っているが、これまで4重以上の環濠をもつ遺跡は発見されていない。

	国立歴史民俗博物館館長の佐原真氏は、「学術的には吉野ヶ里に匹敵する遺跡」と述べている。(朝日新聞)

	「300軒以上の住居を持ち、物見やぐらも備え、環濠の幅は最大15mもある大規模な遺跡で、5重(後6重と判明)の環濠は日本で初めて
	の発見。邪馬台国と同時期に堅固な防御態勢を敷いていたことがうかがえる。」(1992.12.15読売新聞朝刊一面)




邪馬台国 in あまぎ(甘木市民祭り)




	甘木市民まつりは、例年市中パレードなどを行っているのだが、今年はこの遺跡がオープンしたのを記念して、この遺跡内でイベントが
	行われていた。出店がたくさんでていて、野菜や地方の特産物を売っていた。
	花屋をやっている私の従兄弟も出店していて、小鉢や切り花を販売していた。そう聞いてだいぶ探したが、帰り際にやっと会えた。

 

祭りが始まると高床式倉庫は、イベント出演者達の控え室になっていた。昨年のミス卑弥呼もここで待機していた。

 

 


	韓国からも民族衣装を付けた一団が駆けつけていた。にぎやかな民俗舞踊を披露していた。
	この地方からも、明らかに渡来人と分かる集団の墳墓が発見されているし(池の上遺跡、朝倉窯跡遺跡等)、
	そういう意味では2000年を経た、親族再会なのかもしれない。

 



 

卑弥呼が魏に使者を送ったとき使われた(?)構造船の前で記念撮影。

 

 

 

今年のミス卑弥呼に選ばれたお嬢さんが挨拶する。何十万円か貰えて、1年間甘木市の民間使節としてアチコチの催しに顔を出すらしい。





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今夜の宿−原鶴温泉−


 

 







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