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駒形大重神社
2004.May.1 歴史倶楽部第83回例会



 


	季節はずれのような牡丹が綺麗に咲いていた。ところどころ標識があるので、それに従って駒形大重神社を目指す。
	コの字形に、一旦車道へでてまた戻ってくる格好になるが、田畑のあぜ道を横切って行ってもいいが、畑に人がい
	たら一応断わるのが礼儀であろう。右手の山麓を見ると鳥居がある。駒形大重神社の参道である。神社の前の畑の
	土手に、大小の蛇が2,3匹とぐろを巻いていた。春先のポカポカ陽気に誘われてのんびりしていたのだろうが、
	こんな風に蛇を見たのは何年ぶりだろうか。

 

大きな鳥居の横に、神社の由来を書いた説明版が立っている。

 


	駒形大重神社本殿

	滋野貞主命ほか1座を祀る式内社である葛木大重神社と駒形神社を合祀して、駒形大重神社と称している。なんと呼
	ぶのだろうか。かっては人が住んでいたような家屋があるが、もう廃屋となっていて、なかには薪などが積んであっ
	て誰もいないので、呼び方をみんなそれぞれ「おおしげ」とか「だいじゅう」とか呼んでいる。「滋野貞主命」って
	どんな神様だったっけ。見たような気もするのだが思い出さない。メンバーの誰もしらなかった。

 




	鳥居をくぐって、両側に小池のある参道を進み、石段を上ると境内に出る。境内は狭いが、高台にあるので眺めは良
	くて大和三山が綺麗に見える。日当たりもいいし、誰もいないからここでお昼にしようかという話になったが、どう
	せなら九品寺(くほんじ)はすぐそこだし、計画通り九品寺まで行こうという事になる。





 




	境内にあった「無事蛙(帰る)」に別れを告げて、元の鳥居の所まで戻り右の細い道に入る。三叉路を左にとり、や
	や下った田んぼのあぜ道に、小さな時計塔がある。用水配分の基準時計だそうで、そばにいたオバサンの話では、も
	うじきなかに時計を入れるとの事だった。この辺りの棚田は傾斜がきつく、少し天気が続くと用水不足になりがちな
	ので、この時計に合わせてそれぞれの田圃に用水を入れる時間を決めていたのだそうだ。

 

	最近は吉野川分水のお陰で水不足の心配はなくなったらしい。「香水の時計」となってて、誰かが「え、何か匂うか?
	どこに香水かけとんのやろ。」とか言っていたが、よく見ると「番水の時計」だった。「なんで田んぼの中で香水つ
	けまんのや。」「でもこれ見たらどうみても香水やで。「うぅーむ、見えん事もないなぁ。」

	ここで右に折れてあぜ道を辿ると、前方にお寺が見えてくる。九品寺である。



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