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大阪府堺市 歴史倶楽部第53回例会  堺ウォーキング



		

		堺という地名は、摂津・河内・和泉の3国の境に接した集落という事から来ていると思われる、平安末期に流行した熊野参詣
		の通路に沿い、初めて「堺王子」の名が記録に現れる。鎌倉末、南北朝時代に入り、南朝方の軍事・経済上の要所として重要
		視され、室町時代には守護大名が相次いで支配した町である。
		幾多の迫害や戦禍には出会ったが、16世紀には自治都市としての地位を確保し、イスパニア船・ポルトガル船なども入港して
		国際色豊かな都市として発展した。安土桃山時代を経て江戸時代初期まで繁栄を続ける。幕府はこの町の持つ経済力の
		潜在性に期待してその後も天領として支配するが、宝永元年(1704)の新大和川の開削により、港の水深は次第に土砂の為
		浅くなり、町も衰退の一路をたどった。
		今日、関西国際空港の開設をすませて、堺は新たな国際都市としての発展をめざしているが、これだけの歴史と旧跡を持った
		町なのであるから、通過するだけの旅行客を相手にするより、もっと名所旧跡を整備して、本格的な観光都市を目指した方が
		いいような気がする。何の観光資源ももたない都市に比べれば、堺の町は宝の宝庫である。






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堺旧市街散策












大阪市阿倍野区の「安部晴明神社」と「松虫塚」








		帰りは、旧熊野街道に沿って走る「阪堺(はんかい)電車」で天王寺へ戻る。

		この電車は大阪の天王寺から浜寺公園まで約50分ほど掛かる。まだまだ見逃した所はたくさんあるし、もしこの沿線の旧跡を
		訪ねたい向きは、1日乗り放題600円の乗車券を買うとよい。何処でおりても何処で乗ってもいい。600円はお得だ。
		鉄砲鍛冶屋の跡など、延々と見て歩けばこの沿線だけでも一日はかかる。時間があれば、堺灯台なんかも見たかったなぁ。

		歴史倶楽部は、例によって天王寺の居酒屋で反省会。今日もお疲れさまでした。



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