愛宕山古墳 (あたごやまこふん) 国指定史跡 6世紀初頭の築造と考えられる愛宕山古墳は、那珂川の西岸に展開する河岸丘上に立地する。那珂川流域で最大規模の全長 136.5mという大きな前方後円墳である。後円部径78m,同全高10m余,前方部幅73m,同前高9mを測る。有 段の墳丘と長く延びる前方部、東方・北西の一部に堀を残しているなど、比較的古い形態を保った典型的な中期古墳である。 築造当時の面影を伝えている。
現在麓には愛宕神社が鎮座している。愛宕神社は、常陸大掾平貞勝が長和3年(1019)に旧水戸城内に祀られたものが、天 正8年(1593)現在地に遷座された。水戸7社のひとつとして火伏せ(防火)の神として信仰されている。
副葬遺物は、後円部墳頂および裾部から大形の円筒埴輪が発見されたことから、3〜4列に及ぶ埴輪列が存することが推定 され、考古学・古代史研究上重要な意義をもち、古代「仲国」の初祖「建借間命」(たけかしまのみこと)が被葬者ではな いかとされる。
交 通 ・JR水戸駅北口バスターミナル7番(茨大前経由バス)に乗車し袴塚2丁目下車 乗車時間:約20分 300円 ・常磐自動車道・水戸インターから約20分