Music: Never falling love



馬渡埴輪製作遺跡
2005.9.4(日)





	まわたりはにわせいさくいせき
	馬渡埴輪製作遺跡 茨城県ひたちなか市馬渡

	国指定文化財 史跡 指定年月日 昭和44年8月5日(昭和60年8月12日 追加指定) 
	所在地 ひたちなか市馬渡2881-3ほか 
	管理者 ひたちなか市 

	古墳時代の5世紀末から6世紀頃(1,400〜1,500年前)に操業していた埴輪製作遺跡である。昭和38年,地元の
	中学生がヤマユリの球根を掘っていて,馬形埴輪を発見したのが,遺跡発見のきっかけとなった。その後の調査で、粘土採掘
	坑(ねんどさいくつこう)跡、工房跡、窯跡(かまあと)等、埴輪製作工程を検証できる遺構が確認された。原料の粘土採掘から、
	形を作り,焼き上げるまでの一貫した遺構と、工人たちの住居跡がともに発見され,埴輪製作の実態をよくうかがわせ,古墳
	時代後期の埴輪製作所跡としてその学術的価値は高い。古墳に配置された埴輪類の製造所が発見される例はまれで、関西では
	高槻市の「埴輪製作所跡遺跡」が有名である。

 






	上が花しょうぶ園。ここは、平成3年に市の助成を受けて、観賞用の遊歩道や木道が整備された。入園無料、無休。粘土採掘
	跡から製作場、焼いた窯跡まで、当時の職人達の立ち働く姿を想像しながら、のんびりと歩きながら見てまわるのは楽しい。




	現在は馬渡はにわ公園として整備し一般公開され,6月になると菖蒲の花が見事に咲き誇る公園となるそうだ。また公園の周
	り一帯に植えられた桜も、季節になると見事な花を咲かせるという。鴨志田さんの話によれば、花の手入れなどの管理運営は
	市民ボランティアの会員が交替で行っているとのことで、虎塚古墳といい、ここといい、ひたちなか市民の文化度は相当なも
	のだ。鴨志田さんが歩きながらいろいろと説明してくれる。下はその鴨志田さんの後ろ姿。

 

 



 




	昭和40年から平成3年まで、20回に及ぶ発掘調査が実施され、粘土採掘坑跡25箇所,工房跡12基,窯跡19基,住居
	跡2基,溝跡などの遺構が確認されている。遺構からは,人物・馬・円筒などの埴輪が多数出土し,工人たちの使用した土器
	類や鉄器なども発見されている。昭和44年8月に国の史跡指定を受けたが,その後の周囲の調査により,遺跡が広がってい
	ることが分かり,南側一帯が昭和60年8月に追加指定を受けた(指定面積18,514u)。ここで製作された埴輪は、主
	として付近に点在する古墳に配置されたようである。埋蔵文化財センターにも、ここで造られた馬の埴輪が展示してあった。























	それにしても綺麗で落ち着いたいい公園である。ポカポカ陽気の春には、ここでビールのんで、弁当食って、のんびり昼寝し
	たらいい気分だろうなぁ。

 






邪馬台国大研究ホームページ / 歴史倶楽部 / 茨城県の旅