Music: Mr.Postman
歴史倶楽部第144回例会 日本一の古墳の町をゆく

高井田横穴古墳群
2009.6.28 大阪府柏原市



	史跡高井田横穴 は、総数200基以上と推定される大規模な横穴群である。以前の例会で一度訪れた事があるが、見ていない人もあるので
	今回再度訪問する琴にした。横穴は、6世紀中頃から7世紀前半にかけて造られた墓で、二上山の火山灰が積もってできた凝灰岩と呼ば
	れる岩盤に洞窟のような穴を掘り、死者をほうむったものである。横穴からは、土器や武器、装身具などが発見されている。また、人物、
	鳥、馬など様々な線刻壁画が描かれた横穴もあり、貴重な文化財である。
	高井田山古墳は、この横穴群の更に上部の山の中にある。今回はパスしたが、前回の例会ではみんなで見学した。ガラスケースで石室を
	覆って展示してあった。薄い板石を積み上げて造られた横穴式石室をもつ古墳で、5世紀の終わり頃に造られたと考えられる。石室内か
	らは、日本で2例目の発見となった火熨斗(古代のアイロン)が出土している。1例目は、奈良県樫原市の新沢千塚古墳群から出土して
	おり、我が国ではこの2つしか出土例がない。韓国の武寧王妃の墓からも出土しており、韓国でも見たがここのものとそっくりだった。
	他にも、鏡、冑、甲のほかたくさんの武器や土器が出土している。ガラスケースの内部は上から見学できるようになっており、石室内に
	は出土物の模造品が並べてある。今回見逃した人は是非再訪される事をお薦めしたい。







国豊橋を通って大和川をわたる。上は大和川下流(左)と上流。河を越えるとすぐ「白坂神社」がある。











白坂神社の脇から「高井田横穴古墳群」の森が見えている。


















	公園の入り口すぐから横穴は始まっている。ここには総数200以上の横穴がある。茨城の「十五郎横穴群」は総数600だったし、こ
	ういう墓制を持った部族は、大集団で集落を営んでいたのがわかる。



























前回例会(といっても10年前だが)の訪問時は、横穴古墳内部が一般公開の日だったので、線刻画も見れた。



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