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歴史倶楽部 第163回例会

雪の小谷城址を歩く

2011.2.27 滋賀県長浜市


	浅井家三代の居城「小谷城址」を歩く

	<日時> 2月27日(日曜)	(問い合わせて雪が多い場合には、3月例会へ順延します。)
	<集合> JR北陸線「河毛駅」AM10:00前後
	<アクセス>
	  ・大阪組	08:00出発09:54到着時間:1時間54分(乗車1時間42分、ほか12分)
			片道2,210円	距離:126.1km
			大阪 08:00〜09:26 13駅 JR東海道本線新快速  米原 
			米原 09:38〜09:54 5駅 JR北陸本線・敦賀行 河毛  2,210円

	  ・奈良組  07:19出発09:54到着時間:2時間35分(乗車2時間18分、ほか17分)
			運賃:片道2,210円 距離:125km
			奈良 07:19〜08:25 20駅 JR関西本線  京都
			京都 08:30〜09:26 10駅 JR東海道本線新快速  米原
			米原 09:38〜09:54 5駅 JR北陸本線・敦賀行 2,210円 
	<コース>
		・河毛駅 − バス − 小谷城址口 −徒歩20分 − 本丸曲輪部分 −六坊 − 清水谷 − 小谷城戦国資料館
		 − 河毛駅
	・今回は殆ど歩きません。行きはバスを利用しますので約2.0km、帰り徒歩で約3.5kmほどです。ただし、行きの20分
	 間程は全て上りです。城址をゆっくりと見学しましょう。下ったところに、「小谷城戦国資料館」がありますので、ここを見学
	 します。	これは間違いでした。登り90分、下り40分はかかりました。HPはまだまだ信用できまへんなぁ。
	<持参するもの> ・弁当・お茶・防寒具・替上下着・雨具・手袋他 
 
	<解説>
	・小谷城跡
	 小谷城は、長浜市の小谷山(495.1m)にあり、浅井(あざい)家が3代にわたって居城としていました。築城は1524年ごろで、
	 中世三大山城のひとつです。湖北の大名・浅井長政と織田信長の妹で戦国一の美女といわれたお市の方、その間に生まれた3人
	 の娘・浅井三姉妹(茶々、初、江)ゆかりの城です。城跡からは琵琶湖や湖北の地を一望することができます。
	 織田信長との戦いで浅井家が滅んだ後、羽柴(豊臣)秀吉に与えられましたが、秀吉は今浜(いまはま)(現在の長浜)に城を
	 築いたために、そのまま廃城となってしまいました。
	 小谷山全山におよぶ城跡の遺構から、当時の面影を偲ぶとともに、お市の方と3人の娘たちの生涯に思いをはせます。
	 自然の地形を利用して、東西の尾根づたいに各郭が配置され、本丸、大広間跡などから建物の礎石が出土しました。最頂部の大
	 獄(おおずく)(495m)にも土塁が残っています。
	 清水谷には、平時における浅井氏と家臣たちの館跡があります。昭和12年(1937)、国の史跡に指定されています。

	所在地 : 滋賀県長浜市湖北町伊部
	アクセス: JR 北陸本線河毛駅 湖北町タウンバス 小谷山線 バス 9 分 「小谷城址口」下車
		 徒歩でのアクセス  登山口 → 本丸曲輪部分 徒歩約20分
	問合せ : 湖北支所産業振興課		TEL :0749-78-8302  FAX :0749-78-1640





	中世の山城をメインテーマにして例会を行うというのは、我々の例会としては珍しく、というより初めてかもしれない。そもそも
	大河ドラマに迎合して、その故地を巡るなどというのが今回初めてである。

	我々の倶楽部の「部是」というかメインテーマは「日本人はどこから来たか?」なので、例会のテーマは通常、旧石器・縄文から
	彌生・古墳時代が多いのだけれども、勿論それに固執しているわけではないし、各人それぞれ個人的な興味の対象はさまざまなの
	で、このような例会もあっていいし、また楽しい。
	今回はNHKドラマで主演している上野樹里が、「のだめ」のイメージが強いため、例年の大河ドラマと違って何か親しみが湧く。
	その分「軽すぎる」とか「アホっぽい」とか言うような意見もあるが、彼女は彼女なりにそのまま地でいけばいいような気がする。
	(「のだめ」を見たことが無い人は、一度レンタル屋で借りて見てみてください。上野樹里を知っている人が、彼女に対して今ま
	で抱いていたイメージが掴めます。)というわけで(どういうわけじゃ?)、琵琶湖を抜けて長浜市の「河毛」までやってきた。

	この例会は、個人的には非常に面白かった。小谷城があんな陣容を持っているとは思わなかったし、久々の山登りも楽しかった。
	それに何より雪中登山(の雰囲気)まで味わえて、久々にEXCITingな例会だった。それにしても、小谷城があんなに大きな山城だ
	ったとは。あれでは信長が攻め入るのに苦労したのもうなずける。
	これまで廻った山城の中では、奈良の高取城も相当な陣容を持っているし、小谷城もそれに匹敵する程の規模を持っていると思う
	が、高取城と違ってこの城は殆ど「城」の痕跡を留めていない。

	高取城は、今を溯ること約670年前、中世南北朝時代、大和高市一帯を治める豪族・越智一族が、標高583mの高取山の頂に
	砦のような城を築いたのがその始めと言われている。山頂を引きならして曲輪(くるわ:城・砦など、一定の区域の周囲に築いた
	土や石のかこい)をつくる。尾根筋に沿って幾段もの曲輪が連なり、要所要所に掘割がつくられ、守りとなっている。恒久的な軍
	事施設はなく、立派な櫓・天守もない、自然の地形に多少の工作を加え敵を防ぐ形態の城を掻揚げ城(かきあげじろ)と呼ぶが、
	非常の場合、軍事権をもつ惣領が一族・郎党を引き具し、ここにたてこもるのである。

	この解説は、以前の例会で「高取城」に行った時書いたものだが、この文章はそっくりそのまま小谷城にもあてはまる。ただ、高
	取城は南北朝期に築城されたが、城そのものは幾代にもわたって使用され、江戸時代も城主がいて明治維新まで続いたので、石垣
	や諸施設など、城としての痕跡は色濃く留めている。それに比べてこの小谷城は、秀吉の時代に既に廃城となり、おまけに秀吉は
	山腹の城を嫌って平地の長浜に新しく築城し、その為の部材として小谷城から多くのものを移築したので、小谷城は城としての痕
	跡は全く留めていないばかりか、長い間に荒れ果て、これから見ていただくように、解説や説明板が無ければ、ここがかって偉容
	を誇った山城だったなどとは、誰も気づかないかもしれないほどである。

	実際、今年NHKが大河ドラマとして取り上げなければ、木々の生い茂った雑木山として、やがて人々の記憶からも消え去ってし
	まっていたかもしれないのだ。俄に巻き起こった「お江」ブームにより、雑木は切り倒され整地されて、かっての曲輪も復元され、
	随所に説明板が立てられている。麓の、商魂たくましい「三姉妹博覧会」などは噴飯ものだが、小谷城が蘇った事を考えれば、大
	河ドラマも「村興し」に大きく貢献していると言えるだろう。
	



	杉本さんから教えて貰った「関西1デイパス」。大阪からだと河毛まで、片道2,200のJR交通費が往復で2,900円。このキップは、
	なんと同じ日であれば京阪電車全線、南海電車高野線にも乗れる。しかし、一日でそれをこなそうとしたら、相当早起きして、綿
	密な計画が必要だろうと思われる。何にしても得した、得した。杉本さんありがとう。







JR北陸線「河毛駅」到着。この写真は合成です。一人を追加しました。さて誰でしょう。これは易しいかな。





線路を挟んで向かい側の駅舎がメインのようだったので、踏切を渡ってトイレを探す。



なんと駅構内の日陰にはまだ積雪が。この辺りの豪雪は有名だもんね。米原に近いし。



長政とお市の像の前で出発前の記念撮影。全員集合、世界へ発信!この写真も合成です。さて誰を追加したでしょう。わかるっかなぁ?




	駅前に待っていた湖北町タクシーの「こはくちょうバス」。小谷城登山口まで運んでくれて一人200円・安い!記念撮影後に乗車。
	車窓から大嶽山(おおずくやま)が見えている。あそこは小谷城の支城である大嶽城があったところだが、最初はあそこが小谷城
	だったのではないかとも言われている。



上左が大嶽山。切り落としから急に昇っている右側が現在の小谷山。手前ではなく奧の山。



上は正面に見えている「伊吹山」。雪を頂いて綺麗だった。これから登っていく小谷城の、至る所から見えていた。




	登山口のすぐ側にあった「三姉妹博覧会」の「江のふるさと館」。この博覧会場は長浜市内に三カ所設けられている。言うたら何
	やけど、低予算の、にわか作り、安普請。まぁ、ドラマの開始と共に開設されて、終了と共に撤去されるのだろうから無理もない
	が、いかにもという造りで、何だかなぁという気がする。



こはくちょうバスは、ここまで5,6分で運んでくれた。左に見えている山道が登山道である。



登山口は広場になっていて、トイレと東屋が作ってある。













博覧会場は、登山口広場のすぐ側である。





さぁ、いよいよ小谷城へ。











長浜の街を歩いて 反省会







竹生島散策の例会時に長浜も訪れたので、今日は二度目の長浜訪問だが、もう市中見学は無しで、ひたすら反省会場を探す。






	前回は入場した郷土資料館も今回はパス。前回来ていない杉本さんは入りたそうで、有料と聞いて尻込みしていたが、「全然たいし
	た事なかったでっせ」という声にあきらめがついた様だった。
	その隣にある鮒寿司屋で乾さんが鮒寿司を買うというのでみんなでついて行く。乾さん、鮒寿司が好きやったんかぁ、ゲゲェーッ。
	私は、こいつと「ホヤ」と「クサや」だけはどうしても好きになれんなぁ。昔の上司から、「まずいホヤを最初に食ったからや、儂
	が絶対うまい、仙台から直送のホヤを食わしたる。」とキタの料理屋に連れて行って貰った事があるが、やっぱりマズかった。





ここで携帯のバッテリーが切れてしまった。下は、何とか1枚だけ写せた反省会の模様。エラく高い店だった。




	錦織さんが「今日は絶対9時までに帰らんと。」と言う。何故かと言えば、今夜9時から、伸助の「行列の出来る法律相談」という
	番組に、錦織さんの初恋の人が出演するのだと言う。「えぇー、何ですかそれ。」とみんな興味津々。
	何度か話しに聞いた JAZZ DANCER が出演するのだそうだ。それは見らずばなるまいて。





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