Music: Mr.lonely



歴史倶楽部 第166回例会 6月5日
大阪府高槻市・摂津富田


当HPは、ブラウザの「表示」で「文字のサイズ」を小にしてご覧下さい。


	第166回例会 摂津富田近辺を歩く  新設された今城塚古代歴史館と整備された今城塚古墳へ
	------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
	5月例会は4月始めに開館した今城塚古代歴史館と整備された今城塚前方後円墳を中心に摂津富田近辺となりました。当日の探訪
	その経路を以下のように計画しました。(西本)
	<日時> 5月29日(日) 9時30分
	<集合> JR摂津富田 改札集合 −>台風2号による大雨のため6月5日に変更。
	<コース>
		摂津富田駅 − 鴨神社 − 女九神社 − 大田茶臼山古墳(継体天皇稜)− 番山古墳 − はにわ工場公園 − 
		阿武山古墳(藤原鎌足の墓)− 今城塚古代歴史館(今城塚) − 摂津富田駅 − 反省会
	<概略>
	・鴨神社		北摂から葛城まで勢力を張った鴨族の中心地の氏神
	・女九神社		継体天皇の后9人を祀る神社
	・大田茶臼山古墳	宮内庁が定めた継体天皇稜
	・番山古墳       6世紀の古墳で鎧や武具の発掘があったところです。
	・新池はにわ工場公園	今城塚より2KMぐらい北に有り大量に発掘されている埴輪を作った場所で窯跡が復元されています。
				小さな博物館もあります。
	・京大地震計		地震計測研究所たぶん戦前からある研究施設です。
	・阿武山古墳		鎌足の墓 私も行ったことがありません。(西本)
	・今城塚古墳(公園)	前方後円墳と内堀の外側に舞台がありそこで葬祭儀礼の再現をした埴輪を備えていた、それが復元され
				ています。

	尚、ご参考までに、高槻方面へ行った例会、筑前散策の模様は以下のURLにあります。予習のため見ておいて下さい。(筑前)
		第18回例会  99.4.29 大阪・高槻市 (例会案内)
		第114回例会  2006.11.5 大阪府・高槻市(例会案内)
		新池はにわ工場公園(遺跡巡り:古墳時代)
		阿武山古墳 −藤原鎌足の墓− (同)
		今城塚古墳 第五次発掘調査 現津説明会(遺跡巡りAnnex)

	地図は、各自印刷してご持参下さい。








	北摂の中でも、高槻市は古代歴史の宝庫である。歴史倶楽部の例会でも何度となく訪れたし、筑前は個人的にも何回か訪問して、
	特に今城塚古墳の、発掘調査の現地説明会には何度も参加した。そのレポートは「遺跡めぐり」の中の「現地説明会参加報告」の
	中に入れてある。
	高槻市の中でも一番の目玉はこの「継体天皇」であろう。この天皇には、歴史ファンは格別のロマンをかき立てられるようである。
	それは現天皇家につながる一番の有力候補であるし、また出自が謎につつまれている事もその理由だろう。宮内庁が認定している
	「継体天皇陵」とされる茨木市の「太田茶臼山古墳」と、真の継体天皇陵である可能性が高い「今城塚古墳」が隣り合わせに存在
	していることも面白い。
	一般的には、継体天皇は北陸福井からやってきて奈良に落ち着くまではこの北摂・乙訓地方で20年を過ごしている。かっては大
	河であったろう淀川の対岸「樟葉」にも宮を置いていたとされるし、また継体を福井から引っ張り出した盟友「馬飼首荒籠」(う
	まかいのおびとあらこ)は、生駒山の西麓に根を張っていた馬飼い集団の首長だし、近江を拠点として東大阪・河内地方に勢力の
	あった息長氏(おきながし)とも結びついていたと言われる。荒籠は継体天皇の情報機関の長だったという説もある。継体内閣の
	FBI長官だというのである。
	また、継体が北河内に居るときに、北九州では「磐井」が叛乱を起こしている。私は、これは「叛乱」ではなく近畿からの北九州
	侵攻だと理解しているが、ま、いずれにしても、北河内−近江−北陸というラインで勢力を持っていた一大豪族集団が、淀川水系
	の勢力維持と拡大、大和への進出を画策して継体を擁立したとの見方はそう見当外れでもなかろうと思う。
	その辺りの一大絵巻が古代史ファンの想像力をかき立てて、ここが古代史の人気スポットになっているのは間違いない。本日は地
	元在住の西本さんの案内で、新しく整備された今城塚古墳とその側に出来た「今城塚古代歴史館」をメインに、摂津富田・高槻の
	古代をめぐる散策である。西本さん、企画・ご案内、ありがとうございました。






	JR摂津富田駅での出発前記念写真。以下の鏡をクリックして貰うと、本日の我々の訪問先へ飛びます。ではごゆっくりとどうぞ。

	なお、このレポートの写真は西本さん、郭公さんにも提供していただいた。西本さん撮影の写真には左下に「西」マークを、郭公
	さん撮影の写真には右下に「郭」マークを入れてある、お二人さん、ありがとうございました。
	また下の鏡の写真は、橿原考古学研究所が製作したCG(Computer Graphics)によるもので、全て 我々が今までに例会で廻った
	古墳から出土したものばかりである。

 





反省会は、JR摂津富田駅前のビルの2階「居心伝」という居酒屋さんにて。







皆様お疲れ様でした。これで高槻はもう散々歩き倒しましたから、しばらくはいいですかね。ははは。








邪馬台国大研究/ 歴史倶楽部/ 166回例会・高槻市・摂津富田