第三日目 羅臼町郷土資料館 2016.6.13






	6月13日(月)雨のち曇り

	民宿のおかみさんから、「旦那さん、歴史が好きなんだったら寄っていくといいよ。」と紹介されたのがこの資料館
	である。道順を聞いたのだが、通りの名前も分からず目印の建物も分からないので、「こりゃ見つけるのは難しいか
	な」と思っていた。それが民宿を出て暫くの所に、看板や資料館の幟が立っていて、すんなりと資料館の建物を見つ
	けることが出来た。やっぱ人間、日頃の行いですなぁ。






	寄って見て驚いた。夥しい遺物の陳列である。この地方の古代の概要がほぼ掴める。掲示の解説もわかりやすく北海
	道の歴史や文化の変遷を教えてくれて、「こりゃ来て良かったわい」と嬉しかった。人間はこういう場所にもしっか
	り昔から根付いていたんだなぁと感慨深かった。今でも、どちらかと言えば僻地に近いようなこの極寒の地に、太古
	の人間達もしっかり暮らしていたのである。	










	羅臼町 [らうすちょう] 出典:ウィキペディア

	面 積 397.72 ku
	総人口 5,387人 (住民基本台帳人口、2016年6月30日) 
	隣接自治体 標津郡標津町 斜里郡斜里町

	山 :海別岳(1,419m)、遠音別岳(1,330m)、知西別岳(1,317m)、天頂山(1,046m)、英嶺山(521m)、
	   羅臼岳(1,661m)、サシルイ岳(1,564m)、知円別岳(1,544m)、ルシャ山(849m)、
	   トッカリムイ岳(561m)
	河川:植別川、春日大川、知西別川、羅臼川、サシルイ川、ケンネベツ川、カモイウンベ川、
	湖沼:羅臼湖
	滝 :熊越の滝、セセキの滝、男滝、女滝

	羅臼町(らうすちょう)は、北海道根室振興局にある町。町名の由来はアイヌ語の「ラウシ」(獣の骨のある
	所の意))が転化したもの。この地一帯はアイヌの狩猟地であった。
	知床半島を斜里町と二分しており、根室海峡を挟んで北方領土の国後島と対峙している。海岸線から標高差が
	大きいため平地が少なく、川沿いに広がる平地と、海岸沿いの平地に集落を形成している。羅臼の海岸線は何
	箇所かの難所があるものの徒歩により知床岬へ到達することが可能となっている。
	知床半島の気候は稜線(尾根)を境として斜里側と羅臼側で大きく異なっており、斜里側は夏は暑く冬は寒さ
	が厳しいが羅臼側は夏は涼しく冬の寒さも斜里側ほどではないが、気候が不安定で強風が吹き降水量が多いの
	が特徴となっている。
	2015年(平成27年)2月に発達した低気圧が停滞した影響により豪雪に見舞われ、観測史上最多の積雪179cmを
	記録した。羅臼町では冬期間で町外に唯一接続している国道335号が3日間に渡って不通となり、除雪作業など
	のため北海道から自衛隊の災害派遣要請など大きな影響が出た。

	羅臼の歴史

	1789年(寛政元年) クナシリ・メナシの戦いが起きる。
	1901年(明治34年) 標津外6ケ村戸長役場(現在の標津町)から分離・独立し、植別村戸長役場を設置。
	1923年(大正12年) 二級町村制施行し、植別村となる。
	1930年(昭和 5年) 羅臼村と改称。
	1951年(昭和26年) 羅臼漁港が第4種漁港指定。
	1961年(昭和36年) 町制施行し、羅臼町となる。
	1964年(昭和39年) 「知床国立公園」指定。
	1980年(昭和50年) 知床横断道路(知床峠)開通。
	1981年(昭和56年) 国際プロレス最後の興行。
	1983年(昭和58年) 羅臼ビジターセンター開館。
	1999年(平成11年) 道の駅知床・らうす登録。北海道内初となる海洋深層水の陸上取水型施設設置。
	2005年(平成17年) 知床がユネスコ(国際連合教育科学文化機関)「世界自然遺産」登録。
	2007年(平成19年) 羅臼ビジターセンターリニューアルオープン。知床らうす深層水給水施設供用開始。
	2009年(平成21年) 羅臼町・斜里町・標津町・清里町が「知床観光圏」認定。
			  知床世界遺産ルサフィールドハウス開館。

	平成の大合併(日本の市町村の廃置分合)により羅臼町も隣接する標津町、中標津町、別海町との合併を模索
	するも標津町と別海町が離脱し、中標津町との飛び地合併と市制施行を検討した。新市名を募集したところ
	「知床」や「しれとこ」の名がつく名前が上位を占め、「新知床市」「東知床市」「南知床市」の中から最終
	的に「東知床市」を選び、新市役所を中標津町役場とすることも合意していた。
	こうした動きに知床を共有している斜里町は新市名に「知床」を入れることに異議を申し立てて騒動となった
	が、当時の斜里町長による「自治体名にこだわらず、知床を守ることを全国にアピールすることが大切」とい
	う提案により斜里町の臨時議会で「知床を守り育てるまち宣言」を全会一致で可決し、「知床市」問題の決着
	を図った。結局、中標津町の住民投票により合併に対する反対票が過半数を超えたため両町による協議会は解
	散することになり、合併は実現しなかった。

























上は、クリックで大画面になります。









































































































































			北海道と沖縄には、日本本土における「弥生時代や古墳時代、およびそれ以降の時代区分」
			は存在しない。沖縄に至っては縄文時代も無いのだ。我々が受けてきた時代の教育では、
			こんな事は教わらなかったように思う。今は教えているのだろうか。
			戦国時代や江戸時代が無いのは考えてみればあたり前なのだが、つい日本中何処でも同じ
			歴史なのだと思いがちである。アイヌやウチナンチュ−の人々の受けてきた迫害や悲哀は、
			その歴史を理解しないとわからないのだ。





 





 

















































































































































































	1階の考古室を出て2階へ上がると、羅臼の特産品や森繁久弥のロケ時の資料などがあったが、wifeが駐車場から
	早く来いとクラクションをならすので、仕方無く資料館を後にした。
	wifeも昔は一緒に博物館内にも付いてきていたのだが、最近はもう建物内にも入ってこない。外で待つか駐車場で
	本を読んでいる。最近ではまず1時間は私が出てこないのを知っているので、付近の店を廻ったり喫茶店でお茶を
	飲んだりしている。想像力の無い女というのはかわいげも無い。














		羅臼町郷土資料館 [羅臼町HPより]

		住所 〒086-1751 北海道目梨郡羅臼町峯浜町307番地 ※旧植別小中学校
		電話番号 0153-88-3850

		 長い間、親しまれてまいりました「羅臼町郷土資料室」は、旧植別小中学校を内部改造し、平成23年
		12月26日(月)に「羅臼町郷土資料館」としてオープンしました。
		町民の皆様より寄贈いただいた生活・漁業に関する資料や、遺跡から出土した土器や石器、知床の自然を
		代表するシマフクロウやオオワシの剥製などを多数展示しております。
		 ご来場お待ちしております。

		開館日  土、日、祝祭日を除く月〜金曜日  9:00〜17:00
			 ※平成28年7月1日(金)〜平成28年9月16日(金)は無休
		入館料  無料 

		


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