Music: 花



			私は昨年12月で還暦を迎え、Wifeはこの4月で還暦を迎える。私の勤めていた会社の西日本支店は、
			昨年度大口失注が発生して予算の3分の2が飛んでしまった。去年の夏56名だった社員は3月末で
			29名にまで減らされた。おかげで私の定年延長もなく、この3月で37年間のサラリーマン生活に
			一応のピリオドを打った。
			そして4月の12日は、我々の36回目の結婚記念日である。そこで息子と娘が、二人で我々に諸々
			の記念旅行をプレゼントしてくれた。
			Wifeが伊勢神宮にちゃんとお詣りしたことがないと言うので、伊勢志摩方面と希望を出しておいたら、
			素晴らしいホテルを予約してくれていて、ディナーにはシャンパンまで付いていたし、刺身の舟には
			「Happy Anniversary!」	の栞まで立っていた。
			いままで結婚記念日など祝って貰った事もないが、今回は何もかもいっぺんに来たので、気をきかせ
			てくれたものと見える。二人に感謝、感謝。もっともセガレは、突然妹から金額を割り振られて大い
			に迷惑したに違いない。




			大阪は吹田市の自宅を出て、高速には乗らず地道を通って伊賀上野まで来た。そこから南下し、古墳
			時代に水の祭祀を行ったという「城之越遺跡」(じょのこしいせき)を見学した。そこから名張を抜
			け、青山高原を抜けて津から高速に乗り鳥羽で降りる。
			鳥羽の料金所で、左手の山の上にお城が見えた。伊賀上野城ではないし、あんな所に城があったかな
			と考えたがわからない。あまりにキンキラキンなので、復元した観光用のお城かも知れない。



標識に、左へ行けば「伊勢・安土桃山文化村」とあるので、伏見桃山城と同じく近鉄が建てた鳥羽城の復元かも。






			熊野灘の入り込んだ湾に掛かる橋を渡ると、wifeの好きなつづら折れの道が続き、やがて離合も出来
			ないような山道へ入る。ここからまた、くねくねとした道がしばらく続く。こんな所にホテルがある
			のだろうかと思うような道であるが、時々「ジ・アース →」と書いた看板があるので安心する。


峠を登り切って、綺麗に舗装された山道を下り始めると、突然熊野灘・太平洋を借景したホテルが現れる。




			この周辺5万4千坪を、このホテルは買い取ってホテルを建てた。ここは国立公園内であるが、「国
			立公園三種」という格付けなので、一定の条件を満たせば売買できるのだそうだ。









我が家の「ヒメ」と息子のペット「シマ」。娘も東京でヒメの母である「タビ」を飼っていて、我が家は猫一家である。



邪馬台国大研究ホームページ / 井上ファミリー / 伊勢志摩の旅