吹きガラスの教室に通い始めると、不揃いのコップや小鉢がぞろぞろ増えだした。
Music:Night




教室は地獄のように暑い。千度以上の炉が三つもあるのだから。
夏は冷房が入るが、室内温度は45度を上回る。ここで時間と熱と地球の引力とを向こうにまわして融けた
ガラスを相手に一本勝負を挑む。やり直しはきかない。
吹きガラスの道具はシンプルだ。数本の竿と、ハシと呼ばれる先のとがったトングの親玉のような道具、
後はバケツ一杯の水。
融けたガラスを竿の先に巻き取り、絶えず竿を回しながら中に息をふきこみ、ハシを使って形を作っていく。
始め、息を吹き込む力が足りるか心配したが、むしろ吹き込みすぎないこと、ガラスが曲がらないように常に
竿を回し続ける事がずっと難しい。
仕上がった作品は、いつも始めに浮かんだイメージと大幅に異なるが、ごくたまには、イメージ以上の物ができたりもする。
思い通りの作品を作れるようになる日は遠い。





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2006年6月ヨーロッバ旅行

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