2010年夏 フランス紀行 2010.7.10 国立海洋博物館



	
	海洋博物館  musee national de la Marine (ミュゼ・ナショナル・ド・ラ・マリン) 出典:パリナビHP

	シャイヨー宮内にある海や航海に関する展示物を集めたヨーロッパ最大規模の海洋博物館。軍艦から客船まで、あらゆる船の展示
	はもちろん、コンパスなどの航海器具、航海に関する絵画など海や航海に関係する展示物の量はヨーロッパ最大規模を誇ります。
	ルイ王朝時代の豪華な軍艦やアメリカ大陸を発見したコロンブスが乗っていたサンタマリア号の模型、近代の豪華客船の模型など
	そのコレクションはフランスだけにとどまっていません。定期的に企画展も開催され、親子連れでも楽しめる博物館だと思います。

	メトロ6/9号線 Trocadero(トロカデロ)駅を出て、すぐにあるシャイヨー宮内。
	(シャイヨー宮は中央の広場を挟み、右翼、左翼とわかれるが、この博物館はトロカデロ側から見て、右翼内にある。)



シャイヨー宮から見たエッフェル塔(上右)。

	
	シャイヨ宮	出典:ウィキペディア

	シャイヨ宮( - きゅう、仏: Palais de Chaillot)は、フランス・パリ16区にある大型展示会場である。エッフェル塔とはセーヌ
	川をはさんで反対側に建っている。
 	1937年のパリ万国博覧会にあわせ、旧トロカデロ宮が取り壊され、新宮殿である現在のシャイヨ宮が建てられた。 新古典主義建築
	の様式で、建築家のルイ=イポリット・ボワロー(Louis-Hippolyte Boileau)、ジャック・カルリュ(Jacques Carlu)、レオン・
	アゼマ(Leon Azema)によって設計された。旧トロカデロ宮と同じく、湾曲した双翼の形をしている。この双翼は旧宮殿の基礎の
	上に建てられている。しかし旧宮殿と違い中央部が無く、両翼は離れている。その替わり、トロカデロ広場からエッフェル塔方面
	への眺瞰が確保されている。
	建物はポール・ヴァレリーの言葉の引用で装飾されており、内部は現在、博物館になっている。
	南翼側(「パッシー」側):国立海軍博物館(Musee national de la Marine)と人類博物館(Musee de l'Homme)
	東翼側(「パリ」側):国立フランス文化財博物館(Musee national des Monuments francais)が地下のシャイヨ国立劇場
	(Theatre national de Chaillot)の入り口となっている。
	1940年にアドルフ・ヒトラーが、征服したパリを短期訪問した際、この宮殿の前でエッフェル塔を背景に写真撮影し、その写真は
	第二次大戦の象徴的なイメージとなった。
	1948年12月10日に世界人権宣言を採択した国際連合の総会が行われたのもここシャイヨ宮であった。現在はそれを記念する記念碑
	があり、この前の大通りを「人権大道り(esplanade des droits de l'homme)」と呼んでいる。 



	
	シャイヨー宮の中には、映画博物館や、人類学や考古学などの展示室もあって、ほんとはそっちを見たかったのだが改修中で、再
	開は3年後というから驚く。3年もかける改修なんて、あまり日本では聞かない。よほどの大改修をやるのかな。
	(映画博物館とシネマテークは移転して、跡地に建築・文化財博物館が出来たらしい。)










ルイ14世当時のフランス海軍のガレー船

	
	ガレー船		出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より一部抜粋

	ガレー船(ガレーせん、galley)は、主として人力で進む大型の軍艦。古代に出現し、地形が複雑で風向きの安定しない地中海や
	バルト海では19世紀初頭まで使用された。正確にはガレーであり、この語だけで船であることも意味しているが、この語が一般的
	でない日本では「船」を付して呼ばれることが多い。

	ガレー船の特徴は両舷に数多く備えられた櫂であるが、人力によるために限界があるものの、これによって微風時や逆風に見舞わ
	れてもある程度自由に航行することが可能であった。このことは風が大洋に比べて弱く、また不安定な地中海では重要な要素であ
	り、この地域でガレー船が発達する要因であった。帆走船に比べて数は少ないながら帆も装備されており、これらは順風に恵まれ
	ている時に用いられた。さらに14世紀頃、主にイタリアでマストやラティンセイルと称される三角帆の改良が進むとガレー船にも
	より多くの帆が装備されるようになり、例えばポルトガルからイングランドまでを無寄港で航行するといった長距離の航海が実現
	している。





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船に取り付けられた様々な装飾品。多くは船首、船尾に付けられた。











	
	ここはほとんどが船の展示で、時代順に大量の船が展示されている。美しい帆船、奴隷船などから現代の原潜・空母まである。
	船の模型もたくさんあって、帆船の模型とかガレー船の大きな模型があり、模型の制作課程も見せてくれるらしい。ミュージア
	ムショップが充実していて、図書の他にマリングッズや装飾品もたくさんあった。































































このコーナーには、船で使用する様々な道具・器具類が展示されている。









	
	海底遺産には宝物が隠れている。多くの沈没船や貴重な積み荷が何世紀も海底に眠っているのだ。フランス文化省水中・海底考古
	学調査部の考古学者たちは、国際的にも定評があり、世界中の海で活動している。その任務は鑑定、海洋文化財の目録作成および
	保護だけでなく、遺跡の研究や既得知識の普及にまで及ぶ。










	
	フランス海軍	出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』から抜粋

	フランス海軍(フランスかいぐん、フランス語:Marine nationale、MN)は、フランスが保有する海軍。フランス軍の4つの軍事組織
	(フランス陸軍、フランス海軍、フランス空軍、フランス国家憲兵隊)のうちの一つ。2007年現在現役兵約46,200人、文民10,300人が
	所属。
	第二次世界大戦での教訓から独自の軍事体制を維持しており、戦略核や空母など保持している。また、海外に植民地があることから、
	小型の艦艇を警備用として太平洋・インド洋・カリブ海などの海外領土に展開している。海軍司令部はパリの総司令部、ブレストの大
	西洋艦隊司令部、トゥーロンの地中海艦隊司令部及びシェルブールの英仏海峡小艦隊司令部が存在する。

	<歴史>  略





	
	フランス海軍	(続き)

	<第二次世界大戦後から現在>

	第二次世界大戦後は戦勝国として扱われたものの、国土が戦場になった事でフランスは国力を消耗していた。当初はアメリカやイギリ
	スの戦時急造艦を中心に供与を受け海軍が再建された。
	1960年代に入り国産艦艇で代替を開始し、クレマンソー級航空母艦やシュフラン級駆逐艦などを建造し、搭載する艦載機やミサイルな
	ども国産化が進められ、エタンダールIV攻撃機やマズルカ艦対空ミサイルなどが開発された。
	核武装も行われ、原子力潜水艦とそれに搭載する潜水艦発射弾道ミサイルも国産化され、アメリカとイギリスが主導するNATOとは距離
	を置き、フランス独自の防衛政策を進めた。独自路線は今でも続いているが、他方では他のヨーロッパ諸国との共同開発にも熱心であ
	る。現在行われている共同開発としては、イタリアと共同開発中のホライズン計画によるフォルバン級駆逐艦、イギリス及びイタリア
	と開発したPAAMSなどがある。ユーロファイターの共同開発が決裂して、独自に開発した戦闘機が、シャルル・ド・ゴール搭載機のラ
	ファールである。
	戦略原潜(6隻から4隻)は削減されたものの、空母は、原子力空母シャルル・ド・ゴールに次ぐ2隻目をイギリス海軍に提案したクイーン
	・エリザベス級航空母艦の準同型艦として建造する案が進められている。但し、空母については建造が決定しておらず、フランスの大
	統領選挙の結果によっては、計画が変更される可能性も存在している。

	更新時期の迫っている対潜任務を担う水上戦闘艦は、ほぼ同数による更新計画が進行している。FREMM計画によって、2017年までにトゥ
	ールヴィル級駆逐艦、ジョルジュ・レイグ級駆逐艦、デチエンヌ・ドルヴ級通報艦の合わせて18隻中17隻を更新する予定であったが、
	予算不足により11隻へ削減されている。







	
	フランス海軍	(続き)

	<NATOへの復帰>

	ニコラ・サルコジ大統領によって、2009年にフランス軍をNATOの軍事機構へ復帰させると発表した。また、数年かけてフランス軍を
	45,000名削減し、小規模でも装備の充実した機動性の高い軍隊に再編成する。海軍も削減の例外ではなく、核戦力は最優先で保持され
	るが、フリゲートは18隻程度に削減される。NATOの共同作戦を重視した戦略に切り替えるとともに、EU加盟国の海軍艦艇を持ち寄り空
	母を中心とする部隊を編成する事を提案している。





航空母艦 シャルル・ド・ゴール





	
	フランス海軍	(続き)

	<艦艇>

	現在就役中の主な艦船は以下の通り。

	航空母艦 
		シャルル・ド・ゴール:フランス海軍は2隻の空母を所有することになっているが、現在は1隻での運用をしている。 
	駆逐艦 
		トゥールヴィル級 - 2隻 	ジョルジュ・レイグ級 - 7隻 カサール級 - 2隻 フォルバン級 - 2隻 
	フリゲート 
		ラファイエット級 - 5隻 フロレアル級 - 6隻 
	強襲揚陸艦 
		フードル級 - 2隻 	ミストラル級 - 2隻 
	戦車揚陸艦 
		シャンプレーン級戦車揚陸艦 - 4隻(1隻退役) 
	潜水艦 
		ル・トリオンファン級原子力潜水艦 - 4隻 	リュビ級原子力潜水艦 - 6隻 	シュフラン級原子力潜水艦 - 未配備 
	ミサイル追跡艦 
		モンジュ - 1隻 
	情報収集艦 
		デュピュイ・ド・ローム - 1隻 
	海洋観測艦 
		ボータン・ボープレ - 1隻 	プルクワ・パリ - 1隻 
	通報艦 
		デチエンヌ・ドルヴ級通報艦 - 9隻 
	その他沿岸警備・支援艦艇多数。







	私は、TVはNEWS以外殆どみないのだが、CATVの映画は和洋を問わずよく見ている。外国のドラマも好きで、刑事物やアクション物は
	よく見る。先日フランスの「ジュリーレスコー」を見ていたら、この博物館での場面があった。主演のヴェロニック・ジュネストが、
	若い頃は綺麗だったので(今も綺麗だが)、殆どかかさず見ていたのだが、懐かしい場所が出現して驚いた。

	パリのホテルでフロントの兄ちゃんに「JULIE LESCAUT はどこに住んでいるのか?」と聞いたら「日本でもやっているのか?」と驚い
	ていたが、日本でも評判だというと嬉しそうだった。「パリの郊外に住んでいるはずだ。」と言っていた。(2011.12.23)



ドラマのこの場面の舞台になっているのが、シャイヨ−宮前のテラスである。ここでロケしたのだ。


	<女警部ジュリー・レスコー>

	「AXNミステリー - 海外ドラマチャンネル	フランスで絶大な支持を受ける国民的ロングヒットドラマ!

	女警部ジュリー・レスコー(JULIE LESCAUT)は、フランス民放一番人気のTF1で1992年から放送されており、 20年以上も続く長寿シ
	リーズで、2010年までで90話が制作・放送されている。日本ではスカパー!やケーブルテレビに番組を供給しているミステリチャンネ
	ルで放映されている。ジュリーの娘たちや部下など、登場人物の成長ぶりも見所のひとつ。(TF1=チャンネル1)