2015年夏 フランス・ドイツ紀行 八日目 2015.6.14



	
	2015.6.14.(日曜日) ドイツ・ケルンからモーゼル川沿いにトリアを目指す
	
	目覚めてベランダへ出る。静かだ。昨夜のあの喧噪が嘘の用に静まりかえっている。日曜日の朝だから
	無理も無い。今日はケルン市内を午前中歩く予定だ。午后はトリアをめざし、早く着けばトリアの市内
	観光も出来る。トリア/トーリアはドイツで一番古い町とされていて、2000年前のローマ帝国の遺蹟が
	沢山残る。また、ケルンもなかなかに歴史深く、ここの大聖堂はドイツの観光客が一番訪れる場所だそ
	うだ。




	珍しく今朝は朝食が7:30から。恐ろしく沢山のメニューから腹一杯食べてケルン市内観光へ。荷物
	を車に積んでそのまま駐車場に止め、フロントにキーを返して「ケルン市内観光に行くので、車はその
	まま置いといて」と頼むと、黒人のホテルマンが「いいよ、いいよ、3〜4時間なら置いといて」と言
	ってくれる。












































	
	ホテルから歩いて大聖堂の広場へゆく。ドデカいドーモだ。とてつもなく馬鹿デカい。隣に「ゲルマン
	民族博物館」と「ルートウ”ィヒ美術館」があり、wifeとそれぞれ別れて入る。この博物館はさすがに
	凄かった。





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	大聖堂でミサを見ていた時、背中に廻していたバッグに誰かが触っている感じがしたので振り帰ると、
	母娘二人連れの母親の方が私のバッグに手を掛けていたような感じだったので、睨み付けてそこを離れ
	た。じっと母娘を見ていると、他の人を物色しているような素振りをしていたが、私に見つめられてい
	るのに気づき、そそくさと大聖堂の外へ出て行った。全くどこにでも居る輩だ。
	イギリスでは地下鉄の中で同じような目に遭ったし、その時も母娘だった。ああいうスリ連中はどこか
	共通した特徴を持っている。ワルの匂いがするのだ。落ち着きの無いキョロキョロした視線、どこか薄
	汚れた感じのする着こなし、何かオドオドした態度。国は違っても下層、最下層の賤民達の暮らしは一
	緒なのだろう。我が国ではスリなどあまりお目に掛かることは無いが、嘗ては同じ有様だったのかもし
	れない。







上の正面に見えている建物が、私にとっての今日の目玉「ゲルマン民族博物館」である。




	11時に待ち合わせの大聖堂前に行くと、wifeは「ルートウ”ィヒ美術館」がどこかわからず見ていない
	と言う。仕方が無いので一緒に美術館を探し、博物館の裏にあった「ルートウ”ィヒ美術館」でピカソ、
	ダリ等を見る。大聖堂では日曜日のミサが行われていて大変な人だった。おかげで、「東洋三博士の聖
	遺物」などは見学出来なかった。残念だ。しかし「ロ−マン・ゲルマン民族博物館」はさすがに秀逸な
	展示物が並んでいて感激する。















丁寧な領収書だこと。ドイツ人の真面目さを見るようだ。

	また同じルートでホテルへ戻り、トリア目指して出発。ライン川沿いの綺麗な地道を走る。やがて支流
	となり、モーゼル川沿いの素晴らしい光景の中を南下する。このあたりはモーゼル渓谷と呼ばれ。ドイ
	ツ有数のワインの産地である。川の両側には、斜面といい畑といい、ブドウが一面に植わっている。
	川の景色もすばらしい。サイクリング、ハイキングの人々、川を行く大きな遊覧船。どれもこれもカタ
	ログでみるドイツの風景そのものだ。





















	途中ドコかの町で「川開き?」のような祭りをやっていたので立ち寄った。ビール祭りか、或いはワイ
	ン祭りだったのかもしれない。老若男女、沢山の人がテーブルを囲み談笑している。我々もビールとジ
	ュースを飲んでゆったりとした川の流れを見つめた。東洋人は珍しいのか、廻りからチラチラ見られる。





























	ドイツはトリアの町に入った。昨日もホテルを探すのに苦労したが、やっと探し当てたホテルは、ライ
	ン支流のモーゼル川を見下ろす高台にあった。トリアの街が一望できる丘の上にホテルは建っており、
	部屋からも街と大河見渡せる。近くには米軍のエアフォース駐屯地があり、途中道に迷ってその門前ま
	で行った。写真を撮ろうとしたら門前の守衛に止められた。















レストランへ行ったけれども、まだ準備中で客は誰もいない。仕方が無いので部屋へ戻ってくつろぐ。







1時間ほどして部屋から下を見ると、レストランにぼちぼち客が入っているので着替えて食事にゆく。












	
	レストランも崖の上に作られていて、そこからも街全体が見渡せるようになっている。ビール、牛肉の
	ソテー等々で夕食となる。今回の旅はホテルがどこも素晴らしい。2日目のフランスはカルナックのホ
	テルを初めとして、昨日、今日と、いわば飛び込みで取った宿なのに、素晴らしいロケーションの素晴
	らしい部屋に泊まることが出来た。しかもNETから予約を入れるだけでいい。部屋さえ空いていれば
	申し込み即予約完了となる。世界の裏側からも其れを行う事が出来る。時と空間を一気に越えて世界が
	繋がっているのだ。ITの恩恵そのものだ。



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