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芬皇寺石塔 −伽耶・新羅の旅− 2001.10.13










	芬皇寺(ブンファンサ)−韓国国宝−
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	芬皇寺は慶州郡内東面にある曹渓宗の寺で、新羅第27代善徳王三年(634)に造られたが、現在は礎石、石塔が残るのみと
	なっている。石塔は安山岩を摶(せん:左はつちへん。レンガの意味。)の形に加工して積み上げてある。見た目にはま
	ったくレンガである。
	当初は研究者もレンガと考えていたようであるが、分析の結果安山岩だという事がわかった。形態はあきらかに摶(せん)
	塔を模しており、当時中国で盛んに行われていた摶塔の影響によるものと推定される。
	石塔は一辺13mほどの乱石積みの単層基壇上に立ち、現在は三層であるが、本来はこの上にさらに何層かあったのを後に
	改造したものとみられる。基壇の四隅には石の獅子が配置され、石塔の最初の層には四面の中央に厨子が設けられ、内部
	に仏像が安置されている。また厨子の入り口両側には仁王像が配置されている。





 



 

 

 

 





 


	芬皇寺の門を出てすぐ前が「皇竜寺跡」である。今は広大な畑になっている。かっては新羅仏教の中心的な伽藍が立って
	いたところだ。その跡を示す石柱が2本、暮れゆく韓半島南部の夕日に映えてすっくと立っている。

 





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