Music: Bad to me

東大阪市立郷土博物館
99.11.3



	大阪「なんば」から近鉄奈良線に乗って「瓢箪山」(ひょうたんやま)駅で降りる。急行と普通に乗って30分くらい。
	駅前の商店街を抜けていくと「瓢箪山稲荷」神社にでる。この神社の神域全体も古墳である。神社を抜けて急な坂道の
	住宅街を登っていくと、東大阪市立郷土館に着く。ほんとにメチャメチャ急な坂だ。10分くらい息が切れる。



 

 


	山頂一帯に「山畑古墳群」が発見されたのでここに郷土館が建った。そうでなければこんな山頂に博物館など誰も建て
	まいと思われる。しかし見晴らしはいい。東大阪のみならず、生駒の麓から大阪平野全体が見渡せる。下右は博物館の
	前にある、埋蔵物収蔵庫。

 

 


	生駒山の西側には、山を流れ下る川によって形成された多くの谷筋がある。谷に挟まれた尾根の南側斜面には、1400〜
	1500年前( 6世紀から7世紀)の有力者達を葬った小さな古墳が数多く築かれている。東大阪市内からは、およそ200基
	の古墳が見つかっている。
	これらの古墳は、密集して築かれていることから、群集墳と呼ばれる。東大阪市の南側にある八尾市・柏原市・さらに
	大和川南側の山腹にも多くの群集墳が分布している。
	6世紀の古墳には、盛り土の内部に石を積み上げ、死者を安置する玄室(げんしつ)と外へつながる羨道(せんどう)
	と呼ばれる通路から成り立つ横穴式石室が広く使われている。横穴式石室は、なんどでもその通路を通って埋葬でき、
	それまでの、一人の有力者を葬るための部屋のつくりかたと大きな違いがある。横穴式石室には、ひつぎに納められた
	有力者とともに、窯を使って焼き上げた須恵器(すえき)や野焼きした土師器(はじき)などのうつわ、鉄製の武器や
	馬具類、ガラスや金メッキした装身具などが多量に副葬されている。
	山畑(やまはた)古墳群は、客坊谷(きゃくぼうだに)の南側、高さ15mの瓢箪山神社付近から高さ 140m前後の位置に
	あり、6世紀中頃から末ごろにかけての円墳をはじめ、方墳や双円墳・上円下方墳などさまざまな形の70基ほどの古墳
	からなる群集墳である。
	この郷土博物館の周りでは、これらの群集墳のうち5基が見学可能になっているが、尾根をたどったり山を登っていけ
	ばもっと見ることもできる。簡単な案内は郷土博物館で頼めば入手できるが、古墳のある土地の多くは私有地であり、
	所有者に迷惑がかからないように見学すべきである。古墳の周りの畑などを踏み荒らさないようにしたい。

 

 

 


	「渡来人との出会い」展をやっていたので訪れたのだが、なかなか見応えのある展示だった。
	以下、展示の解説は行わず、全て会場の解説パネルを参照いただく事にしたい。丁寧に解説してあるのでじっくり読め
	ば相当勉強になる。

 







  



 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

  

 

 









 



 



 



 

 

 

 

 

 

 



 





 

   

 

 

 



  



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