Music: Never falling Love



和泉市まなび野2番4 まなびのプラザ(宮の上公園内)


	この博物館は、同じ和泉市内に「大阪府立弥生文化博物館」があるために見学者の数という点ではちょっと損をしている
	かもしれない。展示物の内容から言えば圧倒的に「−府立−」のほうに分があるし、建物も施設もケタ違いである。それ
	に「池上曽根遺跡」という近畿では殆ど唯一と言ってもいい大型の弥生遺跡がすぐそばに控えているのだ。一般の歴史フ
	ァンはとてもここまで足を延ばさないだろう。しかしこの歴史館は「桃山学院大学」の構内を抜けていく小高い丘の上に
	あって、和泉平野を見渡せる気持ちのいい場所に立っている。展示物の内容は決して豊富とは言えないが、しゃれたデザ
	インの建物でなかなかおもしろい企画もあるし是非一度お訪ねいただきたい。




上と下、太古の動物の足跡の化石。



<縄文時代>





<弥生時代>

 

下はいずれも池上曽根遺跡からの出土。
 



<古墳時代以降>





  


	和泉向代1号墳の復元模型。いぶき野にあった古墳時代(6世紀)の前方後円墳で、石室には陶棺と木棺が安置されてい
	た。埋葬されていた人物は、この地方の須恵器生産に関係した「陶邑」(すえむら)の首長のひとりではないかと考えら
	れている。模型で見ると、古墳内部の様子や武具・馬具の並べ方などがよくわかるようになっている。又断面からていね
	いな作り方がわかる。

 

 

 



須恵器を日本で最初に大量生産した地方は、和泉市、堺市、大阪狭山市に広がる通称「陶邑窯跡群」と呼ばれる地域で、日本書紀に「陶邑」として出現しており、現在この地域で約1000カ所にのぼる大窯跡群が確認されている。平安時代の初め頃その生産は停止するが、その製品は一部東日本も含んでほぼ西日本全域におよんでいる。

左は「装飾壺付器台」(上段右端:信太千塚姫塚古墳)を初めとする須恵器群。








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