九州歴史資料館は、昭和48年開館で、福岡県太宰府市石坂4-7-1、太宰府天満宮の北東歩いて10分程の所
にある。天満宮の脇道を抜け住宅街の中を通っていくため、地元でもしらない人が多くひっそりとしている。
九州全域と言うよりも北九州、それも福岡県内の古代遺跡の出土品が多く、太宰府の発掘や、考古資料・美術
工芸品の歴史資料の調査、研究を行っている。近年、この近くに国立の博物館を誘致設立する運動が起きてい
るが、実現すればこの資料館もそこに併合されるのだろう。(後で聞いたらされないらしい。)
縄文時代の土器に石器類
弥生時代
福岡県朝倉郡夜須町東小田峯遺跡
隈・西小田遺跡の東方、約3kmほど離れた所にあり、昔から前漢鏡・鉄戈などが発見されている。最近の調
査で弥生時代中期後半の10号甕棺から内行花文精白鏡・日光鏡という二つの前漢鏡、ガラス壁(へき)を加
工した円盤2個、鉄剣、鉄戈、瀟子(しょうす:ピンセット状の鉄器)がみつかった。これらから、ここが弥
生時代の一つの国の中心地であったと考えられる。 【資料館内説明文より】
夜須町ヒルハタ遺跡出土の青銅製品鋳型
この鋳型は、石の全面を利用して青銅製品を鋳っている。こんな鋳型は日本中でここしか発見されていない。
福岡県朝倉郡三輪町栗田遺跡
丹塗り磨研土器(重要文化財指定)
栗田遺跡は、北の朝倉山塊からの河川により形成された扇状地上の低い丘陵(標高45mほど)にある。弥生
時代から古墳時代の住居跡と墓がみつかっており、弥生時代中期・後期の甕棺墓などが多い。
また、埋葬時の祭りに使われた赤色の土器−「丹塗り磨研土器」も大量に発見された。この遺跡で得られた出
土品は、弥生時代の祭祀の状況を具体的に示す資料として国の重要文化財となっている。
【資料館内説明文より】
南洋のボウ貝とそれから製作した腕輪
邪馬台国大研究・ホームページ/ INOUES.NET/九州歴史資料館