Music: A Taste of Honey

二上山博物館
奈良県香芝市 99.10.27







  

サヌカイトにも興味はあったが、今回は今開催されている「役行者と葛城修験」展を見に来た。

 










下は、サヌカイト原石を組み合わせて作った石琴。きれいな澄んだ音色だ。



マンモスを追い込んでいる石器人達と、サヌカイトを加工する石器人達のジオラマ。

 



 


		エントランスを入るとすぐさまサヌカイトの原石に出会う。打力で剥離し易く用いて硬いこの石は、当時の石器使用人達が争って
		もとめたに違いない。

 

 


		全国各地の石器を、その出土区域で分類して展示してあるが、その画一性に驚く。人間というのは一様に発展・進化していくものだ。
		どこかの地域だけが突然に違う文化や生活様式を持つのは、それらがどこか外部からもたらされた時だけで、外圧がなければ、どの
		地方でも同じような発展経過をたどるのだという事がよくわかる。





 

 



下は、上のケースの中を左から順番に拡大したもの。




















		とにかくこの博物館は石だらけだ。石器を研究している人にとっては大変おもしろい博物館だろう。しかしそうでない人にとっては
		少々飽きてくる。もっと香芝市の弥生時代や律令時代の事も展示して欲しい気がする。そこへ行けばその町がどんな歴史を持ってい
		るのか、一目でわかるような内容にして欲しい。遺跡がなければジオラマや複製でいいのだ。考えられるあらゆる可能性から、その
		町の歴史を想像し創造するのである。そして住民がもっと自分の町に関心を持ち文化財を大切にし、自分の町に誇りを持てるように
		する。
		行政のどんな機関よりも、博物館にはそれが出来る可能性があると私は考える。











 



 



 



















「役行者と葛城修験展」は特別展なので撮影禁止。常設展は用紙に必要事項を記入すれば自由に撮影出来る。
撮影目的という欄があって、はて何と書いたものかと考えていたら、お姉さんが「皆さん、研究の為とお書
きになりますよ。」というのでそうしておいた。 展示物は修験者 GOODS から、修験場(寺、山、神社等)
の各種縁起、役行者について書かれた各種書物(日本霊異記原本もあった)などである。円空が彫ったという
行者像や、各霊山が保有している仏像等も多く展示されていた。










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