下関市立考古博物館
− 綾羅木・郷遺跡 −
1998.9.19
歴史倶楽部の面々で、山口県遺跡の旅例会を行った。主たる訪問先は弥生集団墓地の土井が浜遺跡だったのだが、ここ下関博物館も訪れてみる事にした。
ここは裏手にある、綾羅木郷(あやらぎ・ごう)遺跡が発掘された後すぐ側に建てられた、コンクリート作りの真新しい博物館である。資料によるとこの遺跡は、保存か開発かを巡って相当激しい争いがあったようである。
博物館が建ったところをみると、保存派が勝利を勝ち取ったのだろう。保存か、開発かを巡る論争は実に複雑だ。何もかも残せばいいと言うものでもないし、調査が済めばすぐに現代利用の為に埋め戻す、と言う訳にもいかない。
最終的には、地元住民の文化度と生活観に委ねられる事になるのだろうか?
残念な事に、ほんとに残念な事に(これだけの設備を備えていて、内部にどんなものが展示してあるのか紹介できない)
ここも撮影禁止である。私が博物館巡りのHPを開いているのは、遠方の人に博物館と展示品を紹介し一人でも多くの
人がその博物館を訪ねてくれたら、という思いでやっているのだが、撮影禁止に出会うとほんとにガッカリしてしまう。
そういう博物館に出会うと、ここは、みんなに広く知られるのがいやなのではなかろうか、と思ってしまう。一人が写
真を撮って帰るという事は、他の人が何人かそれを見るという事でもある。
企業は金を払ってCI(Corporate Identify)に努めているというのに、どうして自ら宣伝・啓蒙の機会を閉ざしてしまう
のだろう。私の知らない理由で、撮影禁止により博物館は何か恩恵を被っているのかもしれない。
以下は、博物館資料からのSCAN画像である。多少画質が悪いがご辛抱頂きたい。
この博物館には、綾羅木郷遺跡からばかりではなく以下のような遺跡からの出土品も展示されている。
仁馬山古墳------------------梶栗浜遺跡
− 綾羅木・郷遺跡 −
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