日本列島発掘展2010年 大阪市歴史博物館 2011.1.20 






	毎年行われている文化庁主催の、「発掘された日本列島展」がいま全国を巡回中である。これは、日本各地で行われている発掘調査
	の1年間の成果を紹介する「発掘展」で、近畿では今年は「大阪市歴史博物館」で開催されている。平成23年1月12日(水曜日)〜2月
	28日(月曜日)が会期で、1月のある日さっそく立ち寄った。谷町4丁目の地下鉄の駅に大きな案内があった。






	「発掘された日本列島2010」展開催のお知らせ 		文化庁

	毎年,日本各地で約9000件の発掘調査が行われています。なかでも,近年,とくに注目されている20遺跡から約 450点の出土品を
	集めて,速報展示「発掘された日本列島2010」展を下記のとおり開催いたします。
	また,文化庁が行っている特別史跡高松塚古墳・特別史跡キトラ古墳の発掘調査成果や壁画の保存修理の状況,整備事業の経過を
	紹介する展示も行っております。ご不明な点は,下記の開催館,もしくは記念物課までお問い合わせください。 

	【開催館及び開催期間】
	 ○東京都江戸東京博物館 	東京都墨田区横網1-4-1 電話 03-3626-9974	平成22年6月5日(土曜日)〜7月25日(日曜日) 
	 ○青森県立郷土館 	青森市本町2-8-14    電話 017-777-1585	平成22年8月3日(火曜日)〜9月5日(日曜日) 
	 ○多賀城市埋蔵文化財調査センター(宮城県) 
				宮城県多賀城市中央2-27-1 電話 022-368-0134	平成22年9月14日(火曜日)〜10月11日(月曜日) 
	 ○大分県立歴史博物館 	宇佐市大字高森字京塚  電話 0978-37-2100	平成22年10月22日(金曜日)〜11月19日(金曜日) 
	 ○香川県立ミュージアム  高松市玉藻町5-5       電話 087-822-0002	平成22年11月27日(土曜日)〜12月23日(木曜日) 
	 ○大阪歴史博物館 	大阪市中央区大手前4-1-32 電話 06-6946-5728	平成23年1月12日(水曜日)〜2月28日(月曜日) 
	お問い合わせ	文化庁文化財部記念物課	電話: 03-5253-4111 (内線:2879) 

	【みどころ】
	・ 土偶		観音寺(かんのんじ)本馬(ほんま)遺跡(奈良県橿原市・御所市・縄文時代 前10世紀)
	  奈良盆地南部で見つかった集落遺跡。土器やアクセサリーと共に出土した土偶は,頭の部分に2カ所穴が開いており,一見ユ
	  ーモラスな表情に見える。
	・ 水鳥形埴輪	池田(いけだ)古墳(兵庫県朝来市・古墳時代 5世紀)
	  交通の要衝に築かれた但馬地域で最大の前方後円墳(全長141m)。古墳東側の造り出しからは,背中や周囲に子鳥をもつ,全
	  国的にも珍しい水鳥形埴輪が出土した。 
	・ 三彩香炉	馬場南(ばばみなみ)遺跡(京都府木津川市・奈良時代 8世紀)
	 「神雄寺」と書かれた墨書土器や万葉歌木簡などが出土した寺院跡。 三彩陶器は香炉の他にも多数出土しており,当時の法会
	   などに使われていたと考えられる。




	大阪歴史博物館 
	特別展「発掘された日本列島2010」/(同時開催)「なにわの考古学30年の軌跡−足の下に眠る歴史−」を開催します。
	平成23年1月12日(水)〜2月28日(月)

	大阪歴史博物館では、平成23年1月12日(水)から2月28日(月)まで、6階特別展示室において、 特別展「発掘された日本列島
	2010」/(同時開催)「なにわの考古学30年の軌跡−足の下に眠る歴史−」を開催します。
	今回は近年特に注目される20遺跡から約450点の出土品を展示するとともに、特別史跡「キトラ古墳」・「高松塚古墳」、邪馬台
	国問題についても紹介します。
	日本では年間9,000件を超す発掘調査が行われており、日々新たな発見が続いています。これら最新の成果を国内の各地で公開す
	ることを目的として、文化庁が主催となって1995年から「発掘された日本列島」が行われています。 本展「発掘された日本列島
	2010」は2010年5月より全国5箇所を巡回したのち、その最後の会場として大阪で開催されるものです。

	また、大阪会場の地域展として開催される「なにわの考古学30年の軌跡 −足の下に眠る歴史−」では、これまで大阪市域で行
	われた発掘成果の蓄積から代表的な資料を紹介します。本格的な発掘調査が行われる以前の時期に発見・採集された資料も多く、
	大阪以外の博物館施設で収蔵・保管されているものもあり、この機会にそうした資料を是非ご覧下さい。













































































土偶。奈良県橿原市・御所市観音寺(かんのんじ)本馬(ほんま)遺跡出土。縄文時代晩期(前10世紀)。奈良県立橿原考古学研究所。





























後漢鏡は邪馬台国の鏡に比定され、卑弥呼の鏡としてもほぼ定説と言えるが、それでもいまだに三角縁神獣鏡がそれだと言う人がいる。










	奈良の纒向(まきむく)遺跡=古墳時代前期=からは、全国各地で作られた土器などが展示されている。同遺跡では昨年、
	3世紀のものとしては最大級の建物跡が見つかり、近くに「卑弥呼の墓」との説もある箸墓古墳もあることから、邪馬台国
	論争の畿内説を裏付けるものだと近畿圏のメディアで取り上げられた。 
	また、福岡県の三雲・井原(みくもいわら)遺跡=弥生時代後期=からは、鏡などを紹介している。大陸との交流の窓口で
	あったとみられることから、弥生時代中期から後期にかけて、「魏志倭人伝」に登場する「伊都国」の中心地としての役割
	を果たしていたとみられている。
	最新の発掘結果でも、邪馬台国の所在地がはっきりするような成果が出たわけではない。しかし、それぞれの地域にどのよ
	うな社会があったのか、3世紀の列島社会に思いをはせる、新しい材料ではある。



纏向は古墳時代だって! ちゃんと古墳時代に分類してるじゃん。「邪馬台国」は弥生時代に存在した国なのに。



木製仮面の出土で、纏向には「仮面文化」があったともてはやされたが、たった1個の出土でそんな事が言えるかな。





纏向遺跡の土器が地方から集まっていても、そこが邪馬台国とは言えない。古墳時代は初期中央集権大勢の萌芽だもんね。















天理の赤土山古墳の埴輪群の展示。地震で潰れた状態で出土したもののレプリカ。下はそれを復元した本物。





































灯明皿が6000枚も出土した京都木津川の古代寺院跡。万葉歌の木簡も出土している。



こういう時の絵は殆ど「早川和子」さんが描いてる。下の墨書土器から「神雄寺」という名が出現した。



































































 日本列島発掘展2010年 特別展 











文化庁は、剥ぎ取り作業でおもいっきりミスをしたんだが、さすがにそれは書いてないね。壁画がバラバラになったのに。

















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