発掘された日本列島展2012年 堺市博物館 2012.11.27


	「発掘された日本列島2012」展開催のお知らせ

	 毎年,日本各地で約8000件近い発掘調査が行われています。なかでも,近年,とくに注目されている20遺跡から約 580点の出土品を
	集めて,速報展示「発掘された日本列島2012」展を下記のとおり開催いたします。また,文化庁が実施している事業として、東日本大
	震災によって被災した文化財に対する文化庁の保護のとりくみについて紹介する展示も行っております。ご不明な点は,下記の開催館,
	もしくは記念物課までお問い合わせください。 

	【開催館及び開催期間】

	○東京都江戸東京博物館(東京都) 東京都墨田区横網1-4-1 電話  03-3626-9974 平成24年6月12日(火曜日)〜7月29日(日曜日)
	○八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館 (青森県) 青森県八戸市大字是川字横山1 電話  0178-38-9511 
	 平成24年8月8日(火曜日)〜9月17日(月曜日)
	○藤枝市郷土博物館・文学館(静岡県) 静岡県藤枝市若王子500 電話  054-645-1100 平成24年9月28日(金曜日)〜11月6日(火曜日)
	○堺市博物館(大阪府) 大阪府堺市堺区百舌鳥夕雲町2丁大仙公園内 電話  072-245-6201 
	 平成24年11月17日(土曜日)〜12月24日(月曜日) 
	○鳥取県立博物館 鳥取県鳥取市東町二丁目124番地 電話  0857-26-8042 平成25年1月12日(土曜日)〜2月24日(日曜日) 

	お問い合わせ	文化庁文化財部記念物課	電話: 03-5253-4111 (内線:2879)


	【みどころ】

	・人面付壺形土器	泉坂下いずみさかした遺跡	 (茨城県常陸大宮市・弥生時代 約2,200年前)
 	 茨城県北部に所在する再葬墓群が見つかった遺跡です。立体的にリアルに表現された弥生時代最大級の人面付の壺形土器が出土しま
	 した。 
	・犬形埴輪	仁田にた埴輪窯跡	(佐賀県唐津市:約1,600年前)
	 九州北部で見つかった埴輪を焼くための窯跡です。天井部まで残っており窯の構造がよくわかりました。ユニークな顔をした犬型埴
	 輪も出土しました。 
	・ 経塚一括埋納品	堂ヶ谷どうがや廃寺・堂ヶ谷どうがや 経塚 	 (静岡県牧之原市・平安時代 約900年前)
 	 静岡県中央部の牧ノ原台地の里山からみつかった中世の山林寺院と経塚です。経塚からは国内最多となる鉄器とともに鏡や曲げられ
	 た太刀など良好な一括資料が出土しました。 







	栗本さんが、「大阪自由大学主催」の沖浦和光さんの講演会の話を持ってきた。ちょうどその時「発掘された日本列島2012」展をやっ
	ていたので、それを見た後沖浦さんの講演会へ行こうと言う事になって、歴史倶楽部の有志で出かけていった。
	しかし一年間、この訪問時の写真フォルダーには手を付けないまま忘却の彼方へ。一年後(2013.7.25 )に発見して大慌てでHP化を
	した。確か参加者は、栗本さんと錦織さんと小生の3人だった(写真があるので)と思うのだが、他にも誰か参加があったら御免なさ
	い。写真がありません。栗本さん、錦織さん、一年も経って申し訳ないです。




JR百舌鳥駅から堺市博物館までは10分ほど。











大芝生広場をぐるりと取り囲むように道があって、その道沿いにたくさんの見るべきポイントが点在している。



いたすけ古墳(全長146m)の後円部頂上付近から出土した、衝角つき兜形埴輪(のレプリカ)。





堺と来れば、ご存じ千利休.





白いコンクリートの建物が横長に広がる博物館は1980年に市制90周年事業として開館した。実物はこんなに曲がっていない。まっすぐである。

	
	<以下は、一年前の堺博物館のHPより>

	日本各地で毎年約8千件も行われている発掘調査。なかでも全国的に注目されたものをより早く、分かりやすく展示できることを目的
	とした、「発掘された日本列島展」が堺市博物館で開催される。 
  
	今年度は、旧石器時代から近代までの全国20の遺跡から出土した約580点の出土品を展示。なかでも、鎌倉時代末の元寇(げんこう)襲
	来の軍艦(沈没船)が発見された史跡鷹島(たかしま)神崎(こうざき)遺跡(いせき)や明治10年の西南戦争激戦地の田原坂から出土した
	銃弾・砲弾などの展示が注目される。また特集として東日本大震災における被害で受けた複数の遺跡の文化保護の取組みも特別に展
	示する。 
	 堺市博物館では地域展として「激動の時代「慶長」を掘る−よみがえる400年前の京都・大坂・堺−」を同時開催する。わずか20年
	間の「慶長」は地震で始まり政権交代を経て、そして戦乱え終わると云う、まさに激動の時代であった。しかし必ずしも暗い時代で
	はなく、朱印船貿易により東南アジアへ方面には多数の日本人が渡航して、数多くの文物がもたらされている。そして、都市では茶
	の湯が大流行して、「へうげもの」に代表されているような新しい様式美が誕生した。 

	 近年の発掘調査では、400年前のこの時代を物語る遺構・遺物が発見されている。今回の地域展で、その主要な舞台であった京都・
	大阪・堺の遺跡から出土した「慶長」に関連する遺物をとおして激動の時代でもあった「慶長」年間に触れていただきたい。 

	■開催期間  平成24年11月17日(土) 〜 12月24日(日) 
	■開館時間  午前9時30分〜午後5時15分(入館は午後4時30分まで) 
	■会場    堺市博物館(堺市堺区百舌鳥夕雲町2丁 大仙公園内) 
	■休館日   11月26日(月)、12月10日(月)、12月17日(月) 
	■入館料   特別展期間中 一般500円、高大生250円、小中学生50円 
      	 (通常入館料  一般100円、高大生50円、小中学生20円) 
      	  ※20名以上の団体料金あり。 
      	  ※65歳以上の方、障害手帳をお持ちの方、堺市内在・在学の小中学生は無料。 













クリックで拡大















これらはもう、藤村新一による「旧石器ねつ造事件」の後に発掘されているのでねつ造では無い。正真正銘の旧石器(と思う)。














	
	是なんかは明らかに「ちん●」の具現化ですわなぁ。古代人(特に縄文人)の生殖への関心は非常に強く、「ちん●」の石棒は全国で
	出ている。いつも思うのだが、どうして「きん●」は造らないのだろう。「きん●」が何の役割をしているか、縄文人は関心がなかっ
	たのだろうか。単なるアクセサリ−で付いている訳では無いので、「ちん●」と「きん●」がセットだと思えば「きん●」の石製品が
	あっても良さそうに思うが、いまだかってお目に掛かった事がない。或いは、用途不明とされている丸い石ころがそうなのかもしれな
	い。




	
	【石積み階段が出土/漆下遺跡】(秋田県/埋蔵文化財センター2002/10)

	森吉町の漆下遺跡で川に向かう斜面に長さ約16メートルにわたる石積み階段が見つかった。 石段は後期頃のもので、80個ほどの平
	らな石が幅30〜90センチ長さ約16メートルにわたり並んでい た。また掘立柱建物跡とおもわれる柱穴2000〜2500ヶ所が
	見つかった他、1センチ大の漆ぬりの糸玉も出土した。

	
	漆下遺跡は、縄文時代後期の約1,000年間という長期にわたって営まれた集落で、当時の痕跡がたくさん残された貴重な遺跡。この遺跡
	からの出土物は秋田県内最大の数であったが、森吉山ダムが完成し、現在はダム湖の底に沈んでしまっている。
	発掘調査が行われたのは、森吉山北麓を流れる小又川の畔に営まれた、今から4,000年前の集落跡であり、祭祀の場所であることが調査
	で確認された。








	
	土偶。土偶破壊説が根強くあるなか、アスファルトを使って接着修理して大事に使用した形跡も見られ、多少壊れても機能に差し支えな
	ければそのまま使ったと思われる、非破壊説なるものもある。土偶には一部漆が塗られていた。なんたって「漆下」遺跡だもんね。





























これが今回の目玉、「人面土器」。縄文人も色々やね。「おもろいやっちゃ」。入れ墨はどないして入れてたんやろ。



















我々が善通寺に行った時は、まだこの遺跡は発掘されてなかったんやな。残念。















































わんこ土器。唐津でもこんなものが出てるんだ。
































































































元寇襲来の沈没船が発見された「史跡・鷹島神崎(たかしまこうざき)遺跡」の水中発掘の模様は以下をご覧下さい。NHKの特集です。

伊万里湾・鷹島海底遺跡 −幻の元寇艦隊−巨大船団の謎を追え!
























































































「激動の時代「慶長」を掘る展図録」−よみがえる400年前の京都・大阪・堺−』展図録 堺市博物館編2012







































































































 
























今、南海沖トラフ地震が起こったらどうなるか?



常設展示


























































































































































































歌道、連歌に秀でた千利休のお師匠さん。
















	この後大阪本町へ出て、沖浦氏の講演会へ。大阪の昔の話で面白かったが、次々に脱線するので、時間は何時間あってもレジメは終わる
	まいと思われた。それ程沖浦氏は、大阪の街の歴史と風俗に詳しい。司会が頃合いを見て「では話は尽きませんが、この辺りで」と締め
	くくっていた。本町でささやかな反省会をした。












文化庁主催・日本列島発掘展 目次へ戻る