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石貫(いしぬき)ナギノ横穴古墳群
99.4.28 − 熊本県 玉名市に残る古墳時代初期横穴墳墓 −
横穴は古墳時代以降の墓制の一つである。5世紀頃北部九州に発生し、程なく九州中部へ移動し6世紀頃には近畿地方へ
伝播していったものと考えられる。「石貫ナギノ横穴群」は、5世紀末から6世紀頃にかけて作られた可能性が高いが、
しかしすぐ近くの「穴観音横穴群」には、8世紀頃作られたと思われる横穴もあるので、或いは「ナギノ横穴群」の制作
年代はもっと時代を降るのかもしれない。下右の写真、道路の突き当たりの山全体が横穴群である。

畦道から左へ入る道がある。途中で無くなっているがこの道の脇に、いやと言うほど横穴が掘ってある。






中からは、玉や鉄の鏃(やじり)や土器類が出土したとあるが、教育委員会に聞いても博物館に聞いても出土品がどこに
展示されているのかわからなかった。そもそも、現在ではどこの管轄で管理されているのかも判然としない。一応教育委
員会の手で案内板は立っているのだが、電話に出た教育委員会の人は、「さぁ、今はうちの管轄ではないとおもいますね
ぇ。」と言うだけであった。貴重な古代遺産が、雨ざらしで朽ちていくのを待っている。


古事記に、イザナギが妻のイザナミを黄泉の国に訪ねていく場面がある。その中に、死体が腐って蛆がわいている場面の
描写があるが、これなどは実際に古代の人々が実見した体験から来ているのだと思う。
横穴群では、中央の玄室と両脇にベッド状の石棺を作りつけにしたものがあり、最低3体は埋葬できるようになっている。
詰めればもっと埋葬できそうである。一度に三人も四人も死ぬことはないので、爺さんが死んだ後婆さん、婆さんが死ん
だ後親父、という具合に順番に一家で利用していたものと思われる。とすれば、一月後にまた家族が死んだりした場合な
ど、当然腐っていく家族の姿をみたはずであり、そういう体験がああいう物語を生み出しているのだと思う。
【その後、大阪柏原市の高井田横穴古墳を見学したときこの話を学芸員にしてみた。高井田でも、古い死体や骨は脇へ押
しやって、新しいものを真ん中に置いている例があり、古代の人にとっては死体はごく身近にあったもののようだ、とい
う話であった。】


途中で道が無くなり先へは進めないが、横穴は先の方にも見えている。

石貫穴観音横穴
ナギノ横穴からすぐの処に「石貫穴観音(あなかんのん)横穴」もある。こちらも国指定の史跡となっている。






屋根を模した天井を持つ石棺もある。

中央奥の玄室へ羨道(せんどう)が続き、その両脇に石棺がこしらえてある。掘りやすい凝灰岩とは言っても、これだけ
の空間を掘り進んでいくには相当の労力を要したものと思われる。すべて人力で掘るのであるから。

帰りは、博多まで特急「ありあけ」に乗り新幹線で大阪へ戻るつもりだったが、熊本でふと、2,3日前にスカイマーク・エアラインズが
大阪−福岡間に就航したという記事が出ていたのを思い出した。JAL,ANAは既に大阪を発つとき満席だったのであきらめて
いたのだが、「もしかしたら」とSkymarkにTELすると空いていた。下は、スーパーのレシートのようなTicket(搭乗券)。

Skymark はまだ2機しかジェットを保有していない。従って東京から来た機をとんぼ帰りで大阪へ向けるのだが、到着が遅
れて、50分後に出発した。機体には全面 Microsoftのロゴ。機内のスクリーンもMicrosoftのFlight simulatorやその他のソフ
トのCMばかり流していた。勿論機内では何のサービスもない。雑誌は置いてあるが薄い。でもスッチーは一人かわいいの
がいた。

この時は他社が16,800円の料金のところを、SKYMARKは10,000円だった。その後JALもANAもさらには新幹線までもが、
大阪−福岡間を11,000円にした。消費者が自由競争のおかげで恩恵を被った典型例である。SKYMARKに感謝、感謝。
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