SOUND: All my loving
難波宮・地下遺構
2003.8.9 大阪市中央区





	難波宮は現在大阪市のど真ん中、大阪城の南に「史跡難波宮跡」として残されているが、前期後期を通じての難波宮の役所
	も含めた全域は、周辺の広範囲に及んでいる。しかしながら現在ではそれらの領域には建物が密集しており、やたらと掘り
	返すわけにはいかない。しかし2年前に、NHK大阪の建物が大阪市博物館と併設して建て替えられた際出現した建物跡は、
	現在博物館の地下に地階遺跡として保存されている。今回博物館に「韓国の生活展」を見に来た時、ちょうどボランティア
	の人たちによる案内がはじまる所だったので、いい機会だから見学させて貰うことにした。



 

 

 

今度買ったデジカメは、画素もまぁまぁ、携帯性も抜群なのだが、近接撮影に
弱いという欠点がある。従って近づいて撮した写真はあまり精度がよくない。





 


	「管理棟」と呼ばれる建物群の一部は、博物館の床からすぐ強化ガラスを通じてその柱坑を上から眺められるようになって
	いる。また、床にはタイルでその範囲がわかるように色分けがしてあるし、柱が立っていたあとは丸いタイルが埋め込まれ
	ている。「管理棟」というのは、通常の倉庫や「ならび倉」と呼ばれる建物群のように、物品を貯蔵するような構造を持っ
	ていないので、この建物で倉庫群の管理を行っていたのではないかと推測されるところからこう呼ばれている。





見学者は、いったん博物館を出て、外の階段を下りて地下の展示室へ入っていくようになっている。

 

 

 



 



灯籠のような光の柱が、ここに建っていた「掘立式建物」の柱の位置である。遺構は薄暗くデジカメもあまり良い仕事をしていない。

 

 





	説明板は完備している。それを読みながら眺めれば、だいたいどんな構造でどういう位置関係に「管理棟」が並んでいたか
	がわかる。また難波宮の大路や周囲との関係なども図示してあって、ずいぶんと理解の助けになる。「難波宮跡」を見たら
	是非ここも一緒に見学すべきである。難波宮周辺には、既に多くの建物が建っており、幾つかのマンションや建物の地下に
	こういう遺跡が保存してあって、行けば見れるようになっている。都会における遺跡保存のうまい方法である。大阪市はな
	かなか賢い。









	ガラス越しで少し薄暗く、なかなかうまく写っていない。ここに掲げた写真もそのままでは相当に薄暗かったのだが、画像
	処理をして少し明るくした。そのためちょっとピントが合っていない写真になった。









博物館の窓から見た旧NHKの建物跡。ここにも難波宮の遺構があった。


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