Music: Anna

熱田神宮
名古屋市熱田区 2000.1.20





	名古屋出張の帰り、しぶる部下と一緒に熱田神宮に詣った。夕方でもう暮れようとしている頃だった。
	三種の神器の一つ、「草薙の剣」が安置されている(と言う)神社である。祭神は天照大神(あまてらすおおみかみ)、
	素盞鳴尊(すさのおのみこと)など。ご神体は勿論「草薙の剣」。




	樹齢千年を越える楠をはじめとする境内の森は、大都会の中心で静寂を保ち、自然あふれる市民のオアシスとして親しまれ
	ている。約20万平方メートルの境内には、本宮と別宮の他に8つの摂社と18の末社がある。

 

 




 


	第12代景行天皇の次男日本武尊(ヤマトタケルノミコト)は、素戔嗚尊が「八岐の大蛇」の尾から取り出したという「草薙
	の剣」を尾張に置いたまま伊吹山の神々(国津神?)を退治に出かけ、受けた傷が元で三重県亀山市能褒野(のぼの)で命を
	落とす。ヤマトタケルの妃であった宮簀媛命は、剣をここ熱田の地に祀り、以後2千年にわたる篤い信仰の歴史を経て、延喜
	式名神大社・勅祭社にも名を連ね今に至る。

 

 

 


	このカブキはおもしろい。猿の助の大がかりな仕掛けや早変わりもみものだが、何と言っても題材がいい。10年以上前新橋の
	歌舞演場で、昨年大阪の松竹座でと2回見に行った。猿の助はこの他にも「八犬伝」や「オオクニヌシ」などを上演している
	が、何と言ってもこの「ヤマトタケル」が最高だ。客席上空を白鳥となったヤマトタケルが舞う仕掛けは圧巻である。古代史
	上のエピソードが沢山登場して興味はつきない。(上下の写真はパンフレットから借用した。)







  

 

  

 
 






	残念ながら宝物館はもう閉館していた。どんな宝物があるのか興味津々だったが、ここを見るのは又次の機会にしよう。
	ここには、皇室を初め庶民に至る多くの崇敬者からの奉納品4千余点が、収蔵展示されている。

 

 

 

何故にここに「眼鏡の碑」。名古屋って「眼鏡」の産地だっけ?

 



 


		★ 交通案内 ★

		JR東海道本線熱田駅より徒歩8分 / 名古屋鉄道神宮前駅より徒歩5分
		市営地下鉄名城線神宮西駅・伝馬町駅より徒歩8分 
		東名高速道路名古屋インターより、車で30分(名古屋高速道路経由堀田出口)
		名神高速道路一宮インターより、車で40分(名古屋高速道路経由堀田出口)
		東名阪自動車道名古屋西インターより、車で20分(名古屋高速道路経由堀田出口
		名古屋市熱田区1丁目1番1号      Tel 052(671)4151




再び熱田神宮へ 2007.3.29


仕事の帰り、宮簀姫の墓という「断夫山古墳」とヤマトタケルの墓という「白鳥古墳」を見てここへ来た。



北側から見た熱田神宮の森全景。ここも誰かの墓のような気がする。宮簀姫のオヤジ「尾張氏」の墓かも。


		熱田神宮

		所在地 : 愛知県名古屋市熱田区神宮1-1-1 
		位 置 : 北緯35度07分38秒
			  東経136度54分31秒 
		主祭神 : 熱田大神 
		社格等 式内社(名神大) 官幣大社 別表神社 
		本殿の様式  神明造 



今回は西門から入って拝殿を拝んだ後、東門へ出た。





今回も宝物館は総入れ替えだとかで閉館中だった。前回は時間が遅く見れなかったし、次回は三度目の正直になるだろうか。

	神宮のHPを見ると、ここにも蒼々たる宝物群が並んでいる。

	・国宝「短刀 銘来国俊(らいくにとし)  正和五年十一月日」 
	・重要文化財「紙本著色法華経涌出品」 
	・重要文化財「木造舞楽面」12面 
	・重要文化財「菊蒔絵手筥」 
	・重要文化財「鏡及鏡箱」 
	・重要文化財「古神宝類」一括 
	・重要文化財「金銅装唐鞍(附 黒漆鞍2背 飾鞍図1巻)」 
	・重要文化財「金銅兵庫鎖太刀」 
	・重要文化財 金銅鶴丸文散兵庫鎖太刀(こんどうつるまるもんちらしひょうごくさりたち) 
	・重要文化財「太刀 銘国友」 
	・重要文化財「剣 銘吉光」 
	・重要文化財「太刀 銘了戒嘉元三年三月日 山城国住人九郎左」 
	・重要文化財「脇指 銘長谷部国信」 
	・重要文化財「短刀 銘長谷部国信、藤原友吉」 
	・重要文化財「短刀 銘国光元徳三年(以下切)」 
	・重要文化財「太刀 銘則国」 
	・重要文化財「太刀 銘宗吉作」(1911年重文指定) 
	・重要文化財「太刀 銘宗吉作」(1912年重文指定) 
	・重要文化財「剣 銘為清 身ニ熱田大明神宮宗久ト切付アリ」 
	・重要文化財「太刀 銘長光」 
	・重要文化財「太刀 銘備州長船兼光」 
	・重要文化財「太刀 銘備州長船重光」 
	・重要文化財「太刀 銘元弘三年六月一日実阿作 鎬地ニ文祿四年守勝ノ寄進銘アリ」 
	・重要文化財「剱 銘□利」 
	・重要文化財「太刀 銘真行 身ノ表ニ元亀二年辛未八月八日大久保与九郎、裏ニ熱田大名神奉進在銘」 
	・重要文化財「太刀 無銘」 
	・重要文化財「銘指表ニ奉納尾州熱田大明神、指裏ニ両御所様被召出於武州江戸御劔作 御紋康之字 被下罷上刻 籠越前康継トアリ」 
	・重要文化財 法華経涌出品(ほけきょうゆうしゅつぼん) 
	・重要文化財 桐竹鳳凰文表着(きりたけほうおうもんうわぎ)
	・      彩絵桧扇(さいえのひおうぎ) 
	・重要文化財「日本書紀(紙背和歌懐紙)(附 永和三年霜月四日寄進状1巻)」 
	・重要文化財「後花園天皇宸翰御消息永享五年十二月十二日」 
	・重要文化財 脇指 康継(やすつぐ) 
	・重要文化財 日本書紀(にほんしょき) 

	
 
	・重要文化財 松竹双鶴文八稜鏡(まつたけそうかくもんはちりょうきょう)
	・      蓬莱蒔絵鏡箱(ほうらいまきえかがみばこ) 
	・重要文化財 菊蒔絵手箱(きくまきえてばこ) 
	・県指定文化財 春敲門扁額(しゅんこうもんへんがく) 
	・熱田神宮古絵図 
	・重要文化財 陵王(りょうおう)・抜頭(ばとう)   等々
















	熱田神宮(あつたじんぐう)は、愛知県名古屋市熱田区にある神社である。祭神は熱田大神であり、三種の神器の一つである
	草薙剣(くさなぎのつるぎ。天叢雲剣)を神体としている。剣は壇ノ浦の戦いで遺失したとも神宮に保管されたままとも言わ
	れている。相殿に天照大神、素盞鳴尊、日本武尊、宮簀媛命、建稲種命を祀る。
	創建は不詳だが、景行天皇朝には、すでに土着の信仰神として存在していたらしい。官幣大社、式内社(名神大)で、建物は
	伊勢神宮と同じ神明造であるが、明治26年(1893年)までは尾張造と呼ばれる独特の建築様式であった。社務所に当たる組
	織は熱田神宮宮庁と呼ぶ。その他施設に、宝物館、熱田神宮会館、熱田神宮の敷地内には愛知県神社庁がある。




	第12代景行天皇の時代、日本武尊(やまとたけるのみこと)が東国平定の帰路に尾張へ滞在した際に、尾張国造乎止与命
	(おとよのみこと)の娘宮簀媛命(みやすひめのみこと)と結婚した。草薙剣を妃の手許へ留め置いた。日本武尊が能褒野で
	亡くなると、宮簀媛命は熱田に社地を定め、剣を奉斉鎮守したのが始まりと言われる。そのため、三種の神器のうち草薙剣は
	熱田に常に置かれるようになり、伊勢神宮に次ぐ権威のある神社として栄えることとなった。
	大宮司職は代々尾張国造の子孫である尾張氏が務めていたが、平安時代後期に尾張員職の外孫で藤原南家の藤原季範にその職
	が譲られた。以降は子孫の藤原氏・千秋氏が大宮司、尾張氏は権宮司を務める。なお、この季範の娘は源頼朝の母である。
	従来は尾張造というこの地方特有の建築様式で建てられていたが、明治に大宮司を務めた角田忠行の請願により、明治26年
	(1893年)に神明造に建て直した。そのため、文化財には指定されていない。またその社殿は戦災で消失し、伊勢神宮の神宮
	式年遷宮の際に用材を譲り受け昭和30年(1955年)10月に再建された。






	熱田大神(あつたのおおかみ)とは草薙剣の神霊のことであるが、明治以降の熱田神宮や明治政府の見解では、熱田大神は草
	薙剣を御神体とする天照大神のことであるとしている。しかし、創建の経緯などからすると日本武尊と非常にかかわりの深い
	神社であり、熱田大神は日本武尊のことであるとする説も根強い。
	相殿には、天照大神、素盞鳴尊(すさのおのみこと)、日本武尊、宮簀媛命、建稲種命(たけいなだねのみこと)と草薙剣に
	縁のある神が祀られている。素盞鳴尊は、ヤマタノオロチ退治の際に、ヤマタノオロチの尾の中から草薙剣を発見し、天照大
	神に献上した。天照大神は、その草薙の剣を天孫降臨の際に迩迩芸命(ににぎのみこと)に授けた。日本武尊は、草薙剣を持
	って蝦夷征伐を行い活躍したあと、妃の宮簀媛命のもとに預けた。宮簀媛命は、熱田の地を卜定して草薙剣を祀った。建稲種
	命は宮簀媛命の兄で、日本武尊の蝦夷征伐に副将として従軍した。









地元の人は熱田神宮に対して誠に信仰深い。東門をでるオバサンが鳥居に向かって深々とお辞儀をしていた。






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