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東洋館







	大きな切妻風屋根の和風建築。昭和48年(1968)に開館した。内部は吹き抜けになっており、1階から3階に、中国、
	朝鮮半島に始まって、東南アジア、西域、インド、西アジア、エジプトと、広範囲の古美術品、考古資料が並んでいる。
	さすがはわが国NO1の博物館である。何のかんの言っても、ここに並んでいる資料には圧倒される。絵画、書跡、彫
	刻および陶磁、染織、漆工、金工などの工芸作品、ならびに考古遺物が地域・ジャンルごとに展示してある。

 


	■1階 中国彫刻、インド・ガンダーラ彫刻、銅鼓 
 

	<中国の彫刻>  第一室・第二室
	南北朝から隋唐、五代頃までの仏教美術の作品が展示されている。  


 

 

 

「重要文化財  阿弥陀三尊仏龕」 陝西省西安宝慶寺 材質=石灰岩 唐時代・長安3年(703)

 

「重要文化財 如来三尊仏龕」」 陝西省西安宝慶寺 材質=石灰岩 唐時代・長安4年(704)

 

「重要文化財 十一面観音龕」 陝西省西安宝慶寺 材質=石灰岩 唐時代・8世紀

 



 

「重要文化財 菩薩立像」 山西省長子県附近 材質=石灰岩 北斉時代・天保3年(552)

 

「仏頭」 河北省響堂山石窟 材質=石灰岩 北斉時代・6世紀

 




	<インド・ガンダーラ彫刻> 第一室

	パキスタン、ガンダーラ地方とカシュミール地方の仏教美術、インド中世のヒンドゥー教の神像作品などが展示される。


「仏鉢供養・交脚菩薩像」 アフガニスタン 材質=片岩 3〜4世紀



 

 



「仏頭」 アフガニスタン・ハッダ 材質=ストゥッコ 3〜5世紀

「仏頭」 アフガニスタン・ハッダ 材質=ストゥッコ 4〜5世紀

「菩薩頭部」 アフガニスタン 材質=ストゥッコ 3〜5世紀

「供養者頭部」 パキスタン・ガンダーラ 材質=ストゥッコ 3−5世紀

「仏頭」 インド・マトゥラー 材質=砂岩 クシャーン時代・2〜3世紀



「アトラス像」 パキスタン・ガンダーラ 材質=ストゥッコ 3〜5世紀

「金剛宝座如来坐像」 インド 材質=石造 バーラ時代・9〜11世紀




	<銅鼓>

	銅鼓とは、中国南部から東南アジアにかけて用いられた祭器で、紀元前から19世紀頃まで使用されていた。  
 

「銅鼓」 東部インドネシア 初期金属器時代・6〜12世紀

 

「銅皷」 中国南部または東南アジア 14〜19世紀

 

「銅鼓」 中国南部 後漢〜唐時代・2世紀末〜9世紀




	アジアの考古遺物

	■1階 西・東南・南アジア美術・考古、エジプト美術 
 
	西アジア・エジプトの美術  第3室

	西アジアとエジプトの古代〜中世美術。この地域は古代ギリシア人によって「オリエント」と呼ばれ、人類最古の文明
	揺籃の地として知られている。エジプト美術では、人気が高いミイラをはじめとして、死者の来世に備えて副葬された
	器物、メソポタミア美術ではイラク考古総局寄贈品をはじめとする作品、イラン美術では華麗な彩文土器、ルリスタン
	出土の青銅製武器、馬具などを中心に展示してある。 








「橙色土器」 山羊頭形リュトン イラン、ギラーン地方 アケメネス朝時代・前6〜前4世紀
「彩文土器」 双耳壺形リュトン イラン,ケルマーン地方 アケメネス朝時代・前5〜前4世紀



「彩文土器」 馬形リュトン イラン 鉄器時代・前1千年紀 / 「彩文土器」 台付き壺 イラン北西部 前4000年紀



「彩文土器」 尖底鉢 イラン、ケルマーン地方 前3000年頃 / 「彩文土器」 坏 イラン北部 前3千年紀



「彩文土器」 イラン、テペ・シアルクB墓地 鉄器時代・前8世紀頃





 

「青銅製短剣」 イラン、ルリスタン地方 前2千年紀末〜前1千年紀初頭

「青銅製山羊飾金具」 イラン、ルリスタン地方 前2千年紀末〜前4千年紀初頭
「青銅製竿頭飾」 イラン、ルリスタン地方 前2千年紀末〜前3千年紀初頭



「青銅製闘斧」 イラン、ルリスタン地方 前2千年紀末〜前1千年紀初頭



「ガラス製容器(アリュバロス)」 キュプロス又はエジプト 前6〜前4世紀
「ガラス製容器(アラバストロン)」 エジプト、アレクサンドリア 前6〜前4世紀



「ガラス製容器(アンフォリスコス)」 エジプト 前5〜3世紀 /  ガラス製男子頭像 地中海東部 前5〜前4世紀



「ガラス製円形切子装飾碗」 イラン ササン朝・6世紀頃 / 「ガラス製突起装飾碗」 イラン ササン朝・4〜5世紀



「石製円筒印章」 シリア北部 青銅器時代前期・前千年紀





	<東南アジアの考古遺物> 第3室
	インド、タイ、ベトナム、インドネシアの青銅器を中心とした考古遺物を展示。


 















 

「銅製剣」 シリア北部 青銅器時代前期・前3千年紀





「銅製短剣」 シリア北部 青銅器時代前期・前3千年紀

 

「銅製槍先」 シリア北部 青銅器時代前期・前3千年紀





 

「木彫鴇像」 エジプト、トゥーナ・エル・ゲベル プトレマイオス朝時代・前304〜前30年

 



「彩色木彫船人物群像」 上エジプト 中王国時代・前2000年紀



 

「黒花崗岩製サクメト女神倚像」 新王国時代、第18王朝・前16〜前14世紀

 

 

麻製『死者の書』 エジプト 新王国時代・前1563〜前1085年頃

 

「カルトナージュ棺とミイラ」エジプト、テーベ 末期王朝時代、第22王朝・前935〜前730年頃

 

打製石器 エジプト 先王朝時代・前5〜前4千年紀




		■2階 中国考古・工芸 
 




	<中国の考古遺物> 第4室・第5室
	新石器時代から漢時代ころまでの、土器、石器、玉器、青銅器、鉄器、ガラス、文字資料などが展示されている。




 



 

 













 

 

 

 













 

 

 





 



 

 

 

 






	<中国の陶磁 南北朝〜唐時代の陶磁>  第5室
	南北朝から唐時代にかけての中国陶磁を展示。とくに、南北朝時代に各地で作られた青磁に重点を置いており、唐三彩
	では動物を象った作品が特集されている。






 

 

 









 


	<中国の陶磁 宋〜清時代の陶磁> 第5室 
	宋〜清時代の陶磁器を展示。宋時代の陶磁器は、生産窯の地域別に分類して展示し、南北それぞれの作風の特徴が紹介さ
	れる。








 


	■3階 朝鮮考古・美術、西域美術 
 
  	<北東アジアの考古遺物 朝鮮の考古・金工>
	青銅器時代から朝鮮時代までの朝鮮半島の考古・金工を展示。特に青銅器時代〜三国時代の支配者の権威を示すさまざまな
	金工品が紹介されている。 


















 

 

 

























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	9世紀の後半から20世紀初頭にかけて、ヨーロッパをはじめとする各国が西域に探検隊を派遣した。その結果、
	探検隊による発掘調査や、収集された遺物の研究を通して、3世紀から15世紀頃までの西域では、仏教を基盤
	としながらも独自の文化を発展させていたことが明らかになった。









 

 









 

 









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